風雲電影院

人類滅亡計画書(Doomsday Book)

2013年10月29日
ヒューマントラストシネマ渋谷

 “シッチェス映画祭”ファンタスティック・セレクション2013、3本目。

 韓国映画。SFオムニバスで、3本の短編で構成されている。3本といっても2時間近くある映画だから、1本につき40分くらいあって、それぞれがもう10分ずつくらい短くしてもいいんじゃないかと思えるくらい間延びしている。10分ずつ削ってくれれば全体で1時間半になり、もう少しコンパクトで観やすかったはず。テレビの『世にも奇妙な物語』だって、1本がもっと短いから、つまらないと思った話でも我慢して観てしまう。40分は長いよ。

 第1話『素晴らしき世界』
 ウイルスに感染して、ゾンビ化してしまう話。感染源が牛肉というのが韓国らしくて可笑しい。焼肉を食べた人間がゾンビになってしまうんだから。
 コミカルな作りになっていて、恋愛ものの要素もあって、最初のうちは楽しく観た。でもゾンビになってからは、やや退屈。
 焼肉があまりおいしそうに見えないのもガッカリ。日本の方が焼肉は洗練されているような気がする。

 第2話『天井の被造物』
 お寺で働くロボットが意思を持ってしまい、坊さんたちを差し置いて解脱の境地に達してしまう。坊さんたちはこのロボットの前にひれ伏すばかり。って、こう書くとコメディのようなのだが、かなりシリアスな内容。
 ロボットのメーカーが、この型のロボットは欠陥品だからと回収に来るのだが、坊さんたちは抵抗する。この、ロボットと坊さんとメーカー側の問答が退屈で眠くなってしまった。おそらくこれが主眼なのだろうが長い。
 ロボットのデザインはどこかで見たような記憶があって、パクリみたい。
 なんとなく、そういう展開になるんじやないかと思ったらその通りの結末になってしまった。真面目だね。
 ところが、もうひとつサイドストーリーがあって、それがこの映画のオチになる。これもありがちなのだけど。

 第3話『ハッピー・バースデイ』
 小さな女の子が、父親の大切にしていたビリヤードの8番ボールを失くしてしまう。インターネットで購入しようと、検索してサイトを開き注文する。
 地球に巨大隕石が接近して地球滅亡の日がやってくる。テレビの報道番組もパニック状態というギャグが続く。でも、いまひとつ笑えないのが惜しい。
 女の子が気付く。地球に接近しているのは隕石ではなく、自分が注文した8番ボールだ。ならば注文をキャンセルすれば、地球は救われるのではないかと考える。が・・・。
 最後が中途半端な感じがする。これは私は地球に近付いてきているものがビリヤードのボールだという事がわかった時点で、この話のオチは、地球が8番ボールに衝突されて弾かれ、コーナーのポケットならぬブラックホールに入ってしまうというのだと思った。でも、このラストじゃあ、何のことだかわからない。

 3本とも、短編にしては長すぎることと、捻りが足りない気がする。がっかり。

10月30日記

静かなお喋り 10月29日

静かなお喋り

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