風雲電影院

恐怖ノ黒電話(The Caller)

2013年5月15日
WOWOW放映録画

 2011年イギリス映画。

 DVの夫と離婚して一人暮らしを始めたアラサー女性メアリー。引っ越した先の部屋には、今時珍しい古い黒電話が置いてある。そこに電話がかかってくる。相手は知らないアラフォー女性。ボビーなる人物を出せと言われるが、そんな人間がいるわけもない。電話を切るとまた後日にかかってくる。ボビーがそこにいるのを見たというのである。どうもこの電話の相手ローズは、ボビーがメアリーと浮気しているのではないかと思っているようだ。

 ところが、そのあとに発覚するのは、この電話が1979年という過去からかかってきているものだということ。時空を超えてしまった混線電話。どうもボビーなる人物もDVの傾向があるようなので、メアリーはついうっかり、そういう相手は「始末しなけりゃ」と言ってしまう。そうすると・・・どうやら相手は本当に始末してしまったらしい。

 それから過去のローズからの、逆恨みとも思える嫌がらせが始まる。ちょうど『ターミネーター』理論で、過去に人間を殺してしまえば現在生きているはずの人間はいなくなってしまうというわけだ。メアリーの周囲の人間が次々に死んでいくことになる・・・。

 なんかねえ、観ていて嫌な人間しか出てこない映画で、うんざりしてくる映画。だいたいからして主人公のメアリーというのが、なんとな〜く嫌な女で、DVの夫はしょーもないやつだけど、アラサーの元妻にしてはケバすぎるんじゃないの?という恰好をしている。この時点であまりヒロインに肩入れできなくなってしまう。ひょんなことから知り合った教師とあっさり寝ちゃうし、本人の身持ちも悪かったんじゃないかと・・・。元のDV夫もしつこく出てくるし、最悪なのは過去から電話してくるローズでしょ。ほとんど狂ってるとしか思えないわけで。

 クライマックスでは、ローズはまだこの時代にも婆さんになって生きていてメアリーに襲ってくる。それが1979年の過去から、当時まだ幼児だったメアリーをいたぶっている最中の電話をかけている最中。ということは、ローズは1979年時点でメアリーを始末しちゃえばいいものを、30年くらいもずーっと怨み続けて現在まで待っていたってこと? しかも襲ってくるのが30年くらい前に自分たちが電話しているその時間を狙って。気の長い話ですこと。短気そうなローズとは思えない気の長さ。

 そして、メアリーは過去の自分に電話を通してある命令をするのだけど・・・。一応それで解決にはなると思うけれど、それによって現在のメアリーはまったく変化しないのだろうか? 深く考えるとわけわからなくなるが、まっ、それでよかったってことなんでしょね。

 本来は生きているはずの人間がいないことになってしまうのは、ローズがやったことだけど、メアリーが電話に出ちゃったり軽率なことを言わなければ、そんなことは起こらなかったわけで、よく考えると、ひでえ話ですこと。

5月16日記

静かなお喋り 5月15日

静かなお喋り

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