風雲電影院

レディ・ガイ(The Assignment)

2018年1月28日
シネマカリテ

 トレイラーに諾されたな〜。殺し屋が拉致されて性転換手術をされて女になってしまい、今度は凄腕の女殺し屋になる。そんな感じのトレイラーで、きっと胸のすくアクション映画に違いない。これは面白そうだと思ってしまった。
 それに監督があの一世を風靡した『ストリート・オブ・ファイヤー』や『48時間』のウォルター・ヒル。それにシガニー・ウィーバーまて出ているとくれば期待しちゃうでしょ。それがもう、見事に地雷に引っかかってしまったというか。凄く残念な気持ちで映画館を出ることになってしまった。

 弟を殺し屋フランク・キッチン(ミシェル・ロドリゲス)に殺された外科医(シガニー・ウィーバー)はフランクを拉致させ、意識を無くしている間に性転換手術を施し、フランクを女にしてしまう。彼は怒りを覚え、復習を誓う。

 性転換手術で男を女にらしてしまう。それが姉の復讐なんだけど、男を女にしてしまうって、そんなに男にとって屈辱的なことなのかな〜というのがまず正直な感想。いやね、人生一回しかないわけだし、男に生まれた者は一生男なんだし、女は女で一生を過ごすことになる。私なんか、もし突然女の体になったら、これって儲けだな。女の体験もできるって人生得したって思わないかな〜。しかも全身眺めてみればナイスボディ。喜んじゃうでしょ。

 まあそれはさておき、映画観ている方としては、女になったフランクが、その身体を武器にして、「ようし、殺ってやろうじゃないの」って、豪快かつセクシーに活躍する姿を期待しちゃうわけですよ。それがなんかフランクったら卑屈になるだけ。拉致に関わったやつらを一人一人血祭りにしていくのだけど、これがアイデア不足でまったく面白くならない上に
ミシェル・ロドリゲスの動きにキレがなくて、さっぱり盛り上がらない。「俺に残されたのは、この銃だけだ」なんていうんじゃアクション映画ファンとしては困る。

 そして肝心のミシェル・ロドリゲスの身体、あまりに見せ惜しみしてない? 身体の線が見えるコスチュームが見られるのは、最後の方でちょっとだけ。あ〜ん。もうケチなんだから。

 女にされたからといって、こんなにイジけたヒーロー(ヒロイン?)の映画なんて観たかね〜よ。
 ウォルター・ヒル、終わったかな。もうすでずいぶん前に終わってたのかもしれないけど。

1月29日記

静かなお喋り 1月28日

静かなお喋り

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