リンカーン 秘密の書(Abraham Lincoln:Vampire Hunter) 2012年11月3日 新宿・ミラノ座1にて。 2Dで鑑賞。 私の苦手なティム・バートンが制作しているのを差っ引くとしても、これは好きになれない映画だった。 例によって3Dはよく見えないので、2D。しかも現在東京で一番大きいスクリーンを持つミラノ座1での上映を選んだ。 もう3Dなんて止めましょうよ。とにかく画面が暗すぎてなんだかよく見えない。しばらく観ていると目が疲れてくる。こっちは3Dが嫌なので、わざわざ2Dを選んでいるのだが、3Dのためにこんなに画面が暗くなっているのだとしたら迷惑な話だ。 話としては面白い。リンカーンが幼いころに母親をヴァンパイアに殺されて、それをきっかけにヴァンパイア狩りに走るという発想は、観始めた途端面白いと思ったし、話が進むにつれてアメリカの歴史にビタッ、ピタッと合っていくのもよくできている。 でもねえ、とにかく画面が暗いんでアクション・シーンがよく見えない上に、役者が動けないからか、やたらにアップしたカットばかりでアクションを繋いでいくから、なんだかよくわからない。中盤の、暴走する馬群の馬上の闘いとか、終盤の、列車の屋根での闘いとか面白いんだけど、なんだかよくわからない映像を観ていると欲求不満になってくる。 リンカーンの武器が斧というのも面白いのだけど、斧を使ったアクションというのがイマイチ考えぬかれていない。こういうの、香港映画だったらカンフーの殺陣にもっとうまく取り入れているだろうに。 いや、斧を武器にするというのなら、日本には白土三平の『ワタリ』があるぞ。人間もあのくらい動いて欲しいよなあ。 誰か日本でワタリ一族がヴァンパイアと闘う映画を作らないかなあ。面白くなると思うのに。 11月4日記 静かなお喋り 11月3日 静かなお喋り このコーナーの表紙に戻る |