リンカーン弁護士(The Lincoln Lawyer) 2013年2月28日 ギンレイホール 私はマイケル・コナリーのハリー・ボッシュ刑事ものは何冊か読んでいるが、全てではないといった程度の読者だ。たまたま現在読んでいる途中にあるのが『真鍮の評決』という、マイケル・コナリーのミッキー・ハラー弁護士ものの二作目だった。一作目は読んでなかったので名画座で上映中の一作目の映画化を観てみようと思い、出かけた。 マイケル・コナリーのハリー・ボッシュという刑事も、かなり捻った人物で、性格なんかもちょっと変わった人物。切れる人物だが、ちょっと友達にはなれそうにない。それと同じでミッキー・ハラーの方もかなり普通でない。裏取引はするし、よからぬ繋がりを持った連中もたくさんいる。ダーティなイメージも持った弁護士だ。 アクション・シーンなどはほとんどないから、映画としてはかなり地味。それでも原作がしっかりしているから、面白さは抜群。何か書くとすべてがネタバレになってまいそうだからストーリーはちょっと書けない。それがこの映画の一番面白いところなんだから。特に終盤の動きの面白さったらない。 今読んでいる二作目は、一作目の最後の事が原因でミック・ハラーが弁護士の仕事が続けられなくなり、ようやく復帰するところから始まる。でもこの映画の終わり方だと、すぐにでも復帰できそう。映画はソフトな結末を選んだようだ。まあ、後味をあまり悪くしたくなかったんだろうね。 これで今読んでいる二作目のミック・ハラーの顔が、すっかりマシュー・マコノヒーになった。う〜ん、私のイメージしていた顔立ちよりいい男だが、これでいいかも。それにとてもいい役者を抜擢したものだ。ちょいワルな弁護士って感じだもの。うん。 3月1日記 静かなお喋り 2月28日 静かなお喋り このコーナーの表紙に戻る |