ロスト・ボディ(El cuerpo) 2013年10月27日 ヒューマントラストシネマ渋谷 “シッチェス映画祭”ファンタスティック・セレクション2013が始まった。これはその一本。スペイン映画。 アレックス(ウーゴ・シルバ)は、大金持ちの妻マイカ(ベレン・ルエダ)を事故死に見せかけて殺害する。死体は司法解剖のために警察の霊安室に入れられるが、夜中にその死体が消えてしまう。 アレックスは警察に呼ばれ、死体を盗んだのはおまえだろと言われる。しかもどうやら警察はアレックスを殺人容疑でも疑っている様子。 さて、この映画、どういう方向に行くのか見当がつかないまま進んで行く。殺された奥さんが死霊となって出てくるホラーになるのか、それとも警察と犯人をめぐるサスペンスになるのか、それともまったく別の展開になるのか。 監督・脚本のオリオル・パウロが何をやりたかったのかがわかるのは、ほとんど映画が終る直前になってから。これはかなり驚く。ははぁ、これがやりたかったのかという意外な展開。これはかなり成功している。映画にだまされたという快感に浸れる。 あとから考えると伏線もちゃんとあり、良く出来ていると思う。 ただ、上映時間111分は引っ張りすぎだろう。途中で観ていてダレてきてしまうのだ。しかも思わせぶりなBGMがずーっと鳴りっぱなしというのも疲れる。 話は良く出来ているのだが、これ、もう少しコンパクトにしてくれたら、もっと良くなったと思う。あと20分削って90分にするとすっきりすると思うのだが。 10月28日記 静かなお喋り 10月27日 静かなお喋り このコーナーの表紙に戻る |