風雲電影院

マチェーテ・キルズ(Machete Kills)

2014年6月15日
早稲田松竹

 『グラインド・ハウス』の偽予告編に始まって、本当に『マチューテ』を作っちゃって(未見)、今度はさらにその続編。しかも、このさらに続編『マチューテ・キルズ・アゲイン/イン・スペース』の予告まで入っているというご丁寧さ。バカいってるんじゃねーよ。と、思っていたのは、この辺まで。本編が始まってみれば、もっとバカじゃん。いやさ、私、自分がそんなに頭いい人間じゃないことは自覚してる。ちょっと複雑なストーリーの映画に遭遇すると、ちゃんと理解することを放棄しちゃって、まあだいたいこんなことだろうくらいに勝手に脳内構築しちゃって観続けるなんて程度の人間だから、あまり自慢にもならないが、なんだこりゃ! 頭悪い奴が頭悪いヒーローと、露出度の高いコスチューム着たネーチャンばかり出して作り上げた、超バカ映画。もうツッコミを入れるなんてレベルじゃない。「ご丁寧さ」なんて書いたけれど、もう本編の作りは雑そのもの。なにしろ主人公が不死身とあっちゃあ、何でもあり。これ、なんか頭悪いフリをして頭悪い映画撮っているんだろうけど、酷過ぎないか?

 もう、何か書こうにも、ツッコムだけ無駄って感じ。ラストで「おおおおお」と思うのは、これ、本当に話が宇宙へ行ってしまって、『マチューテ・キルズ・アゲイン/イン・スペース』になるなって終わり方をしていること。ご丁寧に、というか、悪乗りで再び『マチューテ・キルズ・アゲイン/イン・スペース』の予告編第二弾がある。やるのか? やるのか? 『マチューテ・キルズ・アゲイン/イン・スペース』。まさかやるわけねえだろと思うけれど、案外やっちゃったりしかねないんだよね。あ〜あ。

 なんなんだなんなんだ、この観終ったあとの喪失感。マチューテ役のダニー・トレホ、もう70歳になったんだってさ。70歳のジイさんがたったひとりで、迫りくる大人数の敵と闘う映画。長生きして宇宙まで闘いの場を広げて欲しい・・・かなぁ?

6月17日記

静かなお喋り 6月15日

静かなお喋り

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