風雲電影院

マッドマックス 怒りのデス・ロード（Mad Max : Fury Road） ２０１５年７月３日 １０９シネマズ木場 　『マッドマックス』だったら、やっぱり『２』でしょ。『３サンダードーム』は一度観たら、もういいやと思ってしまったけど、一作目は２回観て、『２』は３回は観ていると思う。今回の『怒りのデス・ロード』公開直前に、本当に久し振りに、BSジャパンで吹き替え版で『２』を観直した。『２』は1981年公開だから、もうかれこれ34年も前のことになるのか。 　私はカーチェイスものにあまり興味がないとよく書いているが、『マッドマックス２』に関してはいささか前言を撤回せざるを得ない。あの石油を求めてやってくる狂った集団からの荒野の脱出話。よく考えると人間生きていくために一番必要なのは食糧なのだけど、いったいこの連中たちは食料をどこで手に入れているんだか、さっぱりわかんない。なんで石油にそんなに目の色変えてんだか。まあ、そんなこと言ったら元も子もなくなるわけで、ただ単純に何も考えないで、「すんげー、面白れえ」とバカになって観ているのが一番いいのでしょう。 　今度の『怒りのデス・ロード』は、やっぱり頭をバカにして楽しむことをさらに一歩推し進めた映画。今度は水を支配している男がいるという設定にしてある。どうも石油はたっぷりあるらしいというところが、これまたよくわからないのだけど。まあそんなこたあ、どうでもいいのね。とにかく最初っから最後まで、二時間カーチェイス・シーンばっかり。いいのいいの、どうせオレたち頭悪いから、頭悪そうなやつが出てきて俥ぶっ飛ばしているシーンが続きゃあいいのって乗り。一応ストーリーもあるし、悲しいシーンや、ジーンとさせる展開も用意されているのだけど、それらもカー・チェイスの中で邪魔にならない程度に散りばめてある。きれいなオネエサマも何人も出てきて目を楽しませてくれるしね。 　途中、泥沼に車輪を取られて立ち往生する所は『恐怖の報酬』からのいただきかもなぁ。オールド・ファンは怒り出したりするんだろうなぁ。それにこんなメチャクチャな映画だもの、「これは映画じゃなくて、見世物だ」と例によって騒ぐだろうな。はいはい、そうだと思います。この映画、いわゆるテーマパークのアトラクションみたいなものだと思う。だからIMAXの3Dで観るべきだと思う。私はちょっとしたアクシデントで2Dで観ることになってしまったけど、それでも楽しかった。いつかまた機会があったら、IMAX3Dで観ようと思ってますけどね。 ７月４日記 静かなお喋り ７月３日 静かなお喋り このコーナーの表紙に戻る

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