ミロクローゼ 2013年4月4日 新文芸坐 山田孝之を主演にした3話のオムニバス映画。 ちょっと驚きのポップな映画・・・とでもいうのだろうか? 全篇CGを大胆に使い、映画というよりはコラージュ・アニメのようなものになっている。この映画を好きかどうかは、観る側の感性によって面白いかどうか分かれそう。 ただ、90分の映画なのに、やたら疲れた。観終って、目がチカチカしてきた。作り手のイメージが爆発しているんだろうし、それを映像として定着させる才能は凄いものだと思う。 ただ、ここにはいわゆる“人間”はいない。人間が人間でない何者かを演じている。役者は今まで行ってきたような演技をすべて封じられて、ひとつの絵とか人形みたいな演技を要求される。 あまりに奇抜な映画だったので、いまだに自分でこれをどう評価していいのか消化できないでいる。面白かったのだが、誰にでも薦めることはできないし、もう一度観たいような、もう観なくても惜しくないような。 私がもう少し若かったら、ひょっとすると夢中になったかもしれない。妙に60年代後半あたりのポップ・カルチャーの匂いがする映画なのだ。 でもいったい、この映画、どんな観客を意識して作ったのだろうか? 4月5日記 静かなお喋り 4月4日 静かなお喋り このコーナーの表紙に戻る |