月の輝く夜に(Moonstruck) 2013年5月9日 新文芸坐 1987年作品。 未見だった。どうもこの手のコメディを積極的に観に行く習慣がないものだから、こんな機会でもないと絶対に観なかったろう。 去年『ヤング≒アダルト』を観て以来、未婚のアラフォー女性が出てくる映画を面白く思うようになったのだが、これに出てくるシェールの役どころは、7年前に夫を亡くし子供もいないという設定。40代の、あまりパッとしない男からプロポーズされて、受けてしまう。ところが家族はあまりいい顔をしない。もっとも、このイタリア系の家族、みんながみんな浮気をしていたりで勝手なことをやっている。自分のことは好きにやっているのに、娘の再婚話には反対するって、いい気なものなのだが。 フィアンセの方も、なんだかよくわからない男で、母親が危篤だからと言って故郷に行ってしまう。おかあさん、ベッドの上なんだけど、やたら元気そうなんだけどね。 それでシェールの方はといえば、フィアンセの仲の悪い弟に結婚式に来てくれと頼みに行くが、その弟を演じるのがニコラス・ケイジで、その場でデキてしまう・・・ってメチャクチャじゃないの。 大らかなイタリア系の人たちのドラマだから、そんなに厭らしさはないし、艶笑コメディというわけにもならないのが不思議。でも、あんたらそれでいいの? という気持ちが起こってくる。呆れるね。 ラストは無理矢理な感じのハッピーエンド。なんだかヘンなオチで、このフィアンセ、マザコンなのかねぇ。そのまま結婚しちっゃたら偉いことになっていたような気がするし、だからといってニコラス・ケイジと結婚してもシコリが残りそうな気がするのだけど。 シェールがフィアンセの弟とデキちっゃたあと、お別れのデートをすることになり、精一杯おしゃれするところがカワイイ。そこだけでも観た甲斐があったけど。 5月10日記 静かなお喋り 5月9日 静かなお喋り このコーナーの表紙に戻る |