風雲電影院

脳男

2013年2月13日
TOHOシネマズ錦糸町

 オープニングからして、かなり残酷シーンがあり、引いてしまった。サイコサスペンスなんだから、あっておかしくないのだが、ちょっとね。

 連続爆弾事件の犯人と、感情を持たない脳男との闘いに、警察と精神分析医が絡んでくるストーリーで、一応、面白く出来てはいるが・・・
、どうなんだろう、なんだか焦点がはっきりしないような印象を感じてしまった。

 脳男の生い立ち、警察の動き、女性精神分析医の過去などが盛り込まれていて、それはそれで、どれも面白いのだが、本来は脳男と爆弾魔の闘いというところに話を集約させていってこそサスペンスが生まれたような気がする。

 しかもその爆弾魔たるや、えっ? 女性!? しかも、か細い若い女性。レズみたいな女がひとり仲間にいるとしても、このふたりだけでどうやって爆弾を仕掛けていくのかというディテールが省略されていて、なんだか物足りない。いや、省略してもいいのだけど、狂人なら狂人らしい憎々しげなキャラクターがもう少し描いてほしいところ。『ダーティ・ハリー』のスコルピオだったり、『ダークナイト』のジョーカーくらいの個性があったら、気の狂った強敵手となって、もっと面白くなったろうに。

 ラストでキング・クリムゾンの『21世紀の精神異常者』〜現在では『21世紀のスキッツォイドマン』というそうだが〜が流れるところが浮いてしまっているような・・・。よくぞ版権を取ったと思うが、曲に負けてないか?

2月14日記

静かなお喋り 2月13日

静かなお喋り

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