風雲電影院

狼たちのノクターン<夜想曲>(Nightfall 大追捕)

2013年2月1日
シネマート六本木

 いきなりニック・チョンの格闘シーンから始まる。これがかなり迫力があっていい。そのあとにタイトルが出て、このタイトル前のシーンは何だったのか、先の方になるまでよく解からないままになってしまうから、少々戸惑った。

 刑務所から出所してきたニック・チョンと、妻を亡くしたサイモン・ヤムの刑事がガチで闘う映画で、特に見せ場はロープウェイのゴンドラを使った格闘シーン。

 私が香港に初めて行ったのは、もう30年以上前で、そのときにランタオ島にもフェリーで行った。寶蓮寺というお寺に行って精進料理のランチを食べてきたが、あそこが今やロープウェイが出来ているとは思わなかった。そういえば、ランタオ島の港から寶蓮寺に向かう路線バスから刑務所が見えたが、ニツク・チョン演じる役もあそこに入っていたという設定なのだろうか?

 カメラが例の大仏を舐めてゴンドラ内部のニック・チョンとサイモン・ヤムのところに入っていくショットがかっこいい。へえー、あそこのゴンドラは床の部分が透明になっているんだ。よく、海底が見えるグラスボートというのがあるけど、空中は怖い。以前は何でもなかったのだけど、最近は高所恐怖症の気が出てきてしまったから、こういう乗り物は怖い。

 ニック・チョンは口がきけないという設定。これがかなり不気味。殺人事件が起きて、サイモン・ヤムの刑事はニック・チョンが犯人だと思い込んでいるのだけど、このニック・チョンの役はせつなすぎるわぁ。

 真相がまたドロドロな話で暗い。殺されたマイケル・ウォンが一番異様な性格だということが解ってくるのだけど、これがまた辛い話で、う〜ん、なんか救いがない話になっちゃってるような。もっとも、これだと日本の二時間サスペンスドラマみたいなんだけど。
 
 エンドクレジットで無理矢理な明るいエピソードを入れるのも二時間サスペンス。わざわざ映画館まで観に行くこともなかったかなぁ。

2月2日記

静かなお喋り 2月1日


静かなお喋り

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