OK牧場の決闘(Gunfight At The O.K. Corral) 2013年3月4日 三日月座BaseKOMシネマ倶楽部 1956年作品。 テレビ放映で観ているんじゃないかと思ったが、どうやら観ていなかったようだ。 娯楽アクション映画のジョン・スタージェスだけあって、さすがに面白くできている。 ワイアット・アープにバート・ランカスター。ドク・ホリデイにカーク・ダグラスという配役。この話、主役はワイアット・アープなのだが、キャラクターの強烈さからいえば、なんといってもドク・ホリデイだろう。ヘタすると主役を食ってしまいかねない役どころ。それをカーク・タ゜グラスは適度に抑えて演じている。それでもやはりドク・ホリデイの方が得な役回りだよなぁ。肺病で死にかけていて、どこか命の捨て場を捜しているようなところがある。 私の記憶では、同じ話でもジョン・フォードが監督して、ヘンリー・フォンダがワイアット・アープをやった『荒野の決闘』の方がドラマの盛り上げ方が巧みで、いかにもと言う感じがした。ドク・ホリデイ以外でも例のクレメンタインが登場することでメロドラマとしての面白さがあった記憶がある。もっともこちらも観たのは遥か昔のことで、記憶だけなのだが、このあとここでの上映会も、『墓石と決闘』(『OK牧場の決闘』の続編)、『荒野の決闘』と続くので、確かめてみたい。 クレメンタインこそ出てこないが、アープにはローラ、ドク・ホリデイにはケイトという女性がいる。この女性との関係もいいのだが、結局は男の友情の話なのかも。 アープ三兄弟とドク・ホリデイが四人横一列になって、決闘の場に向かうシーンはやはり、ぞくぞくする。『ワイルドバンチ』はここから取っているのかなぁ。 それにしても、出てくる男はよく煙草を吸い、ウイスキーをストレートで飲んでるねぇ。昔はこれが男らしさの象徴だったのかもしれないけど、身体にはよくない。決闘の朝もウイスキーを飲んでから出ていく。気持ちを奮い立たせようというのだろうけど、決闘の前に飲んじゃったら、酔っぱらって銃の弾も当たらなくなっちゃうだろうし、身体の動きも鈍くなるだろうになぁ。 3月5日記 静かなお喋り 3月5日 静かなお喋り このコーナーの表紙に戻る |