風雲電影院

パーフェクト・ホスト 悪夢の晩餐会(The Perfect Host)

2014年5月28日
DVD

 2010年アメメリカ作品。

 若者ジョンは足に怪我をしているようだが、どうやら何かから逃げている様子。ドラッグ・ストアに入って消毒薬を買おうとするが、ちょうどそのときドラッグ・ストアに強盗が入り、巻き添えを食ってひとつしか在庫の無い消毒薬の壜を壊されてしまう。どこかで傷の手当が出来て休ませてくれる家はないかと物色して、なんとか入り込むことに成功する。そこはウォーウィック(デヴィッド・ハイド・ピアーズ)という独身男の家だった。ウォーウィックはこれから仲間を呼んでパーテイを開くことになっていて、料理を作っている最中。よかったら一緒に食べて行かないかと勧めてくれる。白ワインを飲みながら料理をしていたウォーウィック。ジョンにも赤か白を飲むかねと誘う。ジョンは赤を貰うことにする。と、そのときニュースが流れる。銀行強盗事件があり、犯人の男は逃走中だというのだ。ここでジョンの態度が変わる。「そうさ、オレが強盗犯さ」。ところがジョンの身体に異変が。突然めまいがして身体の自由が奪われてしまう。「てめえ、赤ワインに何か盛ったな!」
 次にジョンが気が付くと、晩餐会の真っ最中。ジョンもテーブルの前の椅子に座らせられているが、手はロープで椅子に縛られている。そして不思議なことにほかにはウォーウィックしかいないのに、ウォーウィックには招待した友人たちの姿が見えているらしい。
 不自由な身体で脱出しようとするが、簡単にウォーウィックに掴まり、それからはウォーウィックにやりたい放題の目にあう。こ、この男は狂人だ!

 先日観た『ノーワン・リブズ』は、悪い奴らが一般市民を誘拐したら、その何の罪もないと思われた者が実は狂人の殺人鬼だったという展開で面白かっのだが、こちらは強盗犯が侵入した先の住人が狂人だったというパターン。よく考えますな、こんなプロット。

 と、思っていたのが、この映画の一時間ほどまでのところ。90分ほどの映画なのだが、実はこのあと、これまた予想もつかない展開になる。こんなのありか!? これ以上のネタバレは控えるが、ウォーウィックにの職業が明かされたとき、「そんなバカな!」となること請け合い。しかも、話はそれだけじゃない。さらに驚きの展開が待っている。「そりゃないだろ」とツッコミを入れたくなるところだが、ラストのブラックなオチまでやられると、もうアッパレというしかないんだな、これが。

5月29日記

静かなお喋り 5月28日

静かなお喋り

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