ピッチ・パーフェクト(Pitch Perfect) 2015年6月19日 TOHOシネマズ六本木ヒルズ たまには元気な女の子がいっぱい出てくる映画がみたい。それでポスターの写真に惹かれて『ピッチ・パーフェクト』。この映画も上映館が少ない。六本木でようやく拾えた。なんだか日本ではひっそりと上映されている形だが、アメリカでは大ヒットしたようで『2』も公開されたし、『3』の製作も決定したそうだ。 ある大学にあるアカペラサークル。なかでも男子だけで組んでいるサークルは実力ナンバー1。一方で女子だけだ組んでいるサークルはいつも一歩及ばない。その差というのは女子の場合低音域が出せないから声の幅が狭く、どうしても不利になる。それをどう克服するかというのが、この映画の見どころの一つ。 十人のメンバーでこの年の活動を始めるのだが、いろいろな娘がいる。もちろんカワイイ娘が多いのだが、太っちょだったり、なかには不思議ちゃんがいたりと個性的。リーダー格の先輩はこのサークルの伝統に則ったやり方を押し通そうとする。コンテストで歌う曲は今までの先輩たちが歌ってきたもの。新しく入って来たメンバーにとっては懐メロでしかない。アドリブは禁止。コスチュームも昔のまんまの時代遅れのもの。リーダーは伝統を守ることの重圧に自分で押し潰されそうになっている。 コンテストに出ても、どうしても男子だけのアカペラサークルに勝てない。だんだんメンバー内部で不満の声が上がり始めるんですね。「こんなことやってちゃ勝てない」。ところがそれはアメリカ映画。日本のスポ根ものとは大きく違う。もう不満が沸点に達した時に、メンバー全員が集まって、自分が今までみんなに隠していたことを打ち明け合ったりしているうちに、また仲良くなる。伝統なんてものに縛られていちゃあ窮屈になる。そこで吹っ切る。音楽なんだもの、楽しくなけりゃ意味がない。重圧から解放されたとき、今まで問題だっことが、あれよあれよとクリアされていく。 まっ、ありがちなストーリーといえばそのとおりだし、アメリカ人ってこういうの好きなんでしょうね。でもたまにはそういうノリに付き合って、元気なアメリカンガールたちの姿を見ているって、とても楽しいんですね。じゃあ『2』も観に行くのかと言われると・・・微妙なとこなんですけどね。 6月20日記 静かなお喋り 6月19日 静かなお喋り このコーナーの表紙に戻る |