風雲電影院

プリティ・リーグ(A League Of Their Own)

2013年10月7日
三日月座BaseKOMシネマ倶楽部

 スポーツの試合自体を面白く描くというのは案外難しいもので、面白かったなぁと今でも思うのは、やはり『ロンゲスト・ヤード』『カリフォルニア・ドールズ』のロバート・アルドリッチ。両方ともかなり長い試合のシーンがあり、観る者を興奮させる。あとは何といっても日本のマンガだろうなぁ。スポーツを描かせたら、映画なんかよりよっぽど試合シーンは面白い。日本のスポーツをテーマにした映画で試合シーンが面白かったのって、あったかどうかまるで記憶にない。

 『プリティ・リーグ』も試合シーンはあまり臨場感もないし、面白かったとは残念ながら言えない。クライマックスの姉妹対決のゲームだって、もっとじっくり撮れば面白くなったはずなのに、妙にあっさりしていて、イマイチ面白くならない。キャッチャーの姉(ジーナ・デイヴィス)がバッターボックスに立った妹の弱点である高めの球を打てないというを知っているという伏線があって、ピッチャーに高めの球ばかり投げさせる。一方の妹は高めの球でも撃ってやるという気迫があって、ここはもっと面白くなるはずなのだが、あっさりしているなぁ。日本のマンガだったらもっとじっくり描きそうなものだけど。

 実際もそうだったのかもしれないけれど、この映画の試合シーンって、ほとんど草野球レベル。戦争中で男はみんな戦争に駆り出されて、女性のプロ野球チームが出来たって、アメリカ人って、そんなに野球を観るのが好きなの?

 この映画の面白さは試合シーンよりは、チームのメンバーたちのドラマの部分にあって、それは実に面白く描かれているからそれでいいのだろうけれどね。しっかり者の姉と勝ち気な妹、文盲の女性、ブスに生まれついてしまった女性、悪ガキ連れの女性、美貌のピッチャー(マドンナ)、酔いどれ監督(トム・ハンクス)など、そりゃあ2時間を超える映画だけれど飽きさせない。そういう意味では、良く出来ている映画だと思う。

 観終って、なんだかサントラが欲しくなってきた。マンハッタン・トランスファーがいい。Choo Choo Ch Boogie、そしてOn The Sunny Side Of The Street
 これだよなぁ、アメリカ映画のいいところって。

10月9日記

静かなお喋り 10月7日

静かなお喋り

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