ローカル路線バス乗り継ぎの旅 The Movie 2016年2月17日 ユナイテッドシネマ豊洲 大好きなテレビ番組『ローカル路線バス乗り継ぎの旅』の映画化。なんと海外ロケで台湾に行く。 スタートは台北。目的地は台湾最南端の鵝鑾鼻(がらんび)灯台。台湾の大きさというのは九州と同じくらいだというから、三泊四日というこの番組のルールとしては、ちょうどよさそう。 台湾は路線バスがたくさん運行されているということにまず驚くと同時に、そうかもしれないと思い直す。私は台湾には三回ほど行っているが、すべて台北のみ。しかしその台北だがバスがたくさん走っていたのを憶えている。現に私もバスをよく利用した。一度など台北から北部の海岸の観光地をバスに乗り継いで移動し、基隆まで行ったことがあった。あのときはバスに本当に助けられた。 その台湾のバスだが、この映画によると今は日本のような現金での支払いは撤廃され、すべてICカード。日本ではいまだに現金とICカードの併用ということを思うと、進んでいるなぁと思う。ところが、このバスというのが、一行が何度も雨漏りがするバスに遭遇するんだから、進んでいるのか遅れているのかを思うと微妙なところ。とりあえず雨漏りのするバスを何とかしろよという気がしてくる。 あと、面白いと思ったのは、路線バス内での飲食が禁止されていること。日本の場合、車内での飲食は特に禁止しているところは少ないようで、これはほとんどマナーの範囲。一度、日光で乗ったバスが厳格に「飲食はご遠慮ください」とアナウンスがあったくらい。 今回のマドンナは三船美佳。この人が、まあ実に明るいので気持ちがいい。今回ほとんど歩きがなかったのと、台風による足止めで、疲れが少なかったこともあるのだろうが、疲れると機嫌が悪くなるマドンナでなくて本当に良かった。三船敏郎の娘ってことで台湾でも、そう紹介すると誰もがわかってくれる。そういう国際的な受け方も、うまい人選だったろう。 上にも書いたように、運悪くロケ中に台風が台湾直撃。バスが運航中止になるアクシデント。もう諦めて帰ればいいのにと思ってしまった。無理して台風に巻き込まれて怪我したらたいへんでしょうに。 テレビでは3時間くらいの番組になるが、これは映画なので2時間弱。海外ロケの関係か、車窓の風景や、走るバスを含めた台湾の地方風景があまり入れられていないのが、ちょっと寂しい。せっかくの海外ロケなんだもの、台湾のきれいな景色がもっと観たかったなぁ。 なんだか観ているうちに私も台湾縦断路線バスの旅をやりたくなってしまった。昔、バンコクから南に向かって路線バスの旅をやったことがあるけれど、言葉が通じないのに、皆さん親切で、なんとか乗り継ぎ乗り継ぎで目的地までたどり着いた。この映画を観ていて、あのときの私みたいだなと思い出したのだ。 さて、台湾縦断路線バス乗り継ぎの旅は成功したのか失敗してしまったのか、それは伏せておくことにします。 2月18日記 静かなお喋り 2月17日 静かなお喋り このコーナーの表紙に戻る |