風雲電影院

シカゴ・コネクション/夢見て走れ(Running Scared)

2013年11月25日
三日月座BaseKOMシネマ倶楽部

 ピーター・ハイアムズ監督、1986年の作品。未見だった。

 ピーター・ハイアムズといえば『破壊!』。1974年の作品で、私も大好きで何回も名画座を追っかけて観ていた。エリオット・グールド、ロバート・ブレイクのバディもの。キレのいいアクション・ムービーで何回観ても、また観たくなったのはカメラワーク。走って追跡するシーンが、とにかく迫力があった。おそらく、ふたりの警官の前に移動できるカメラを積んだ荷台かなんかを置いて、全速力で走らせる。それをふたりがこれまた全速力で走って追っかけていた。たしかかなりローアングルでの撮影だった印象がある。
 シネマ倶楽部でも以前、上映したはずだが、そのときは私は入院中。病室で悔しがっていた。

 さて、『破壊!』から約10年後にピーター・ハイアムズが撮ったこの作品はロスからシカゴに舞台を移して再び撮ったバディもの。グレゴリー・ハインズとビリー・クリスタル主演で、『破壊!』と同じようにオチャラケコンビなのだが、『破壊!』ほどふたりの性格の描き分けが無いのが惜しい。あのカメラワークのキレも、あまり感じられない。しかもストーリーがいまいち、どうでもいい感じの作り。

 それでも、シカゴの高架鉄道の線路の上を車を走らせたりっていうのは無茶やってるし面白い画面になっている。さらにはクライマックスのビルのシーンでのアクション。どちらも『破壊!』に比べてグレードアップしているから、見せ場は派手になっている。どちらCGなんて使ってなかったころだから、とんでもない撮影だったろうとは思う。

 柏原さんが『あぶない刑事』の脚本を書いていた頃に、参考に観に行ったのが、この『シカゴ・コネクション/夢見て走れ』と『ノー・マーシィ/非情の愛』だったと知り、なるほどと思う。

 道路に雪が積もっていたり、積もっていなかったりが妙に気になりながら観たら、どうやら撮影中に雪が降ったらしくて繋がらなくなってしまったらしい。それでも撮り直したり、撮影を延期したり、除雪したりという手間はかけなかったらしく、そのへんもいい加減。そんな乗りの映画。

11月26日記

静かなお喋り 11月25日

静かなお喋り

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