風雲電影院

シェルター(Shelter)

2013年3月29日
DVD

 前半はかなり面白い。精神分析医のジュリアン・ムーアが、やはり同業の父親から多重人格の男(ジョナサン・リス・マイヤーズ)を診てくれと言われる。ジュリアン・ムーアは実は多重人格なんて信じていない人間。どうせ一人の人間が何人もの人間を演じているだけなんだろうと思っている。ところが今回だけは説明のつかない部分が多すぎる。それで調べていくと・・・というストーリー。

 後半は一転、オカルト・ホラーになってしまう。ここから急に熱が冷めてしまった。もともとオカルトは苦手。『エクソシスト』とか『オーメン』なんかも、どこが怖いのかよくわからない。これもキリスト教文化の人間には恐ろしく感じるのだろうが、まーったく、そういう素養の無い私には、「な〜に、やってんだか」くらいにしか感じない。

 しかもこの映画、かなり信仰というものが鍵になっていて、「神を信じない者は、魂を吸い取っちゃうぞ〜」なんて言われても、「な〜んのことだか」くらいにしか感じない。むしろそれって傲慢だろ。それが神なのかよ。

 いわば、秋田の“なまはげ”みたいなもので、「悪い子はおらんか〜」と信仰心の無いものを脅かしているようなもの。怖くないんだよね。

 ラストもやはり“おきまり”という感じ。どこまで本気なのかよくわからない。作っている人たちもきっとあまり信仰心なんて無いんだろうな。

 ジョナサン・リス・マイヤーズは熱演しているが、そんなわけでせっかくの熱演が虚しい感じ。ジュリアン・ムーアは『ハンニバル』でジョディー・フォスターの役を引き継いだ人だっけ? あんまり観ていないけれど、これといって印象に残らない人なんだよなぁ。

3月30日記

静かなお喋り 3月29日

静かなお喋り

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