風雲電影院

俺がハマーだ(Sledge hammer!)

2013年11月18日
三日月座BaseKOMシネマ倶楽部

 1987年にテレビ東京で放映されたアメリカの30分枠のテレビシリーズ。私も毎週楽しみで観ていた。
 今回は中から4本をセレクト。

『USA爆発刑事 バズーカ小脇に救出作戦!』
『幼なじみの脱獄囚 乗っ取りバスで涙の面会!?』
『とばっちりが命取り 猛毒コブラで愛の精算!!』
『世界のお荷物乱心ハマー 力まかせに最終回!!』

 各回の英語タイトルまではチェックできなかったが、この日本語タイトルのセンス、凄い。内容をしっかりと説明しているから、あとからタイトルだけを見ても、どの回を観たのかわかった(笑)。新聞に出る2時間サスペンスのサブタイトルよりは短めで、うまく内容がわかるようになっている。

 この日本語版スタッフの優秀さはたいしたもので、今回も日本語吹き替え版で観たが、字幕版じゃあ吹き替え版ほどの面白さはなかったんじゃないか。吹き替えの声優さんたちもよかった。あまりふざけ過ぎて声を作ってないのに面白い。ほどのよさををギリギリのところでわきまえている。そしてこの日本語の翻訳台本を書いた人のセンスのよさときたら賞賛に値する。
 「なんで俺なんだー。ナンデー、マンデー、チューズデー」なんて、元の台詞はおそらく、全然違う事を言っているはず。

 1本目と4本目はそれぞれ初回と最終回。
 刑事もののパロディなのだが、始まった当初の設定は『ダーティ・ハリー』を意識したらしい。署長の娘の誘拐事件。犯人がさっさっと特定されてしまうのも可笑しいが、捜査の途中の寄り道エピソードも『ダーティ・ハリー』を意識しているようだ。ビルの上からの射撃犯なんて、もろ『ダーティ・ハリー』。それをあきれ返る方法で解決しちゃう。こんなのあり? さらにはひったくり犯を捕まえて、殴りつけるのではなくて、自分自身に殴らせるなんていうナンセンスは、ちょっと日本映画では出来そうにない。やってもナンセンスな笑いに結びつかなくて、マジな映像になってしまいそう。

 2本目もよく憶えていた。最後がなぜか西部劇の決闘シーンのパロディになっちゃうやつ。飛んできた弾丸を・・・これってアメリカのカートゥーンだよ。犯人の歯型が付いているドーナツをハマーが食べちゃうというのは、よーく憶えていて、私はドーナツを見るたびに思い出していたくらい。あと、この回ではないが、ハマーがATMで金を下ろそうとすると残金ゼロ。「たまには金入れろ」とATMが言うのが可笑しくて、これまた私はATMの前に立つたびに「たまには金入れろ」をつぶやくことにしている(笑)。

 3本目は、恨みに思われたハマーが毒を飲まされて、解毒する血清を求めて右往左往する話。上司はいっそのことハマーが死んでくれたらと思っているのが可笑しい。ハマーはたくさんの人間に恨みに思われていて、その犯人を特定できないでいるのだが、その真相がまたあきれ返るもので、こういうのって、ほとんどコントでしょ。

 4本目の最終回なんて、番組視聴率向上委員会みたいな人が真面目くさった顔で出てきて、次のシーズンも番組を続けられるにはどうしたらいいか、この最終回で実験するといって、セックス、暴力を前面に出して、また、予算を節約するために、ほかの映画のフィルムを使い廻しで入れると宣言。ほんとに、とんでもない最終回にしてしまう。ラストシーンなんて「ありえなーい」って終わり方で、まあ、やりたい放題。

 さすがに、こういうパロディがギッシリ入ったものを4本も観ると疲れた。やっぱり私もDVD買って、1日1本ずつ観て楽しもうかな。

11月19日記

静かなお喋り 11月18日

静かなお喋り

このコーナーの表紙に戻る

トップ アイコンふりだしに戻る
直線上に配置