風雲電影院

ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!(The World's End)

2014年5月11日
ユナイテッドシネマ豊洲

 玉村豊男の『ロンドン 旅の雑学ノート』を読んで、一番惹かれたのは、イギリスのパブ。いつかイギリスに行ってパブに入ってビールを飲みたいと思っていながら、一度もイギリスに行ったことが無い。いや、今からでも行かれないこともないのだが、なんだか海外旅行って億劫になってしまって、わざわざイギリスのパブに行くために長時間飛行機に乗るのもなぁと思ってしまう。それなら日本にもイギリスのパブを真似た店って何軒もできていることだし、そういった店で、フィッシュ&チップスをつまみにビールを飲めばいいやという気になってしまう。これもトシ取ったせいかね。

 トシを取ったといえば、60歳になると人生もう開き直れるっていうか、何も怖く無くなりますな。10代20代って、まだまだ将来への希望と不安に溢れているというか、これから何とでもなるっていうのと、いろいろ失敗して傷ついたりしても、何とかしようって頑張りが利く時代。最近思うのだけど、10代や20代でブルースが好きっての、あれは昔の黒人以外ありえないんじゃないかって思う。人生がわかってくるのは、男も女もやはり30歳とか40歳になってからでしょ。そろそろ自分の人生の限界ってものが見えてきてジタバタしはじめるっていうかさ。これが50歳になると逆に落ち着いてしまう。諦めの境地っていうんでしょうか。そして60歳になると開き直れるわけで。

 この映画の5人の男たちは、いわゆるアラフォー。結婚しているやつもいれば、独身のやつもいる。それでみんながみんなそれぞれに悩みを抱えながらも一生懸命生きているわけで。それで中の一人アル中のゲイリーが、みんなが20歳のころ果たそうとして果たせなかったことをやろうと言いだす。それは故郷の12軒のパブを一晩で全部回って、すべての店で1パイントずつのビールを飲むという計画。1パイントは568ml。てことは、日本でいうロング缶が500mlだから、あれより多い量を1ダース飲むってことだよね。そりゃ無理ってことでしょ。私だったらまず4軒も廻ったところでキプアップだろうな。

 なんの意味があることかわからないこんな無茶って、おそらく40歳までがいいところでしょうね。いや、40歳にもなったら絶対にこんなことやっちゃダメでしょ。それでも欧米人ってタフですな。やつらならやってしまうんじゃないかと思えてくる。

 で、それだけの映画かというと、よしゃいいのに日本語タイトルに副題を付けちゃっているようなことが起こる。私も何も予備知識無く観たものだから、あらあらあらあらという展開になって行って・・・。

 今から自分の過去を振り返ってみても、40歳になったときはかなりショックだったもんなぁ。オレの人生ってこの程度のものなんだという気がしたっけ。でも、ヤケ酒は呑まなかったよ。

5月12日記

静かなお喋り 5月11日

静かなお喋り

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