風雲電影院

トータル・バラライカ・ショー(Total Balalaika Show)

2015年6月20日
DVD

 食わず嫌いをして観ないでいたアキ・カウリスマキ。昨年、あの『レニングラード・カウボーイ・ゴー・アメリカ』をたまたま観て、びっくりしてしまって、DVDで少しずつ観て来たわけだけど、どれも一時間半程度と短いし、なんだか癖になるようなところがあって、また観たくなっている。そして今日は一番気になっていた『トータル・バラライカ・ショー』を初めて観てみた。

 レニングラード・カウボーイズとロシアの元軍人たちが作るアレクサンドロ・レッド・アーミー・アンサンブル総勢200人近くとの合同野外ライヴ。とにかくアキ・カウリスマキはあらゆる音楽に興味がある人で、クラシックからジャス゜、ロック、ブルース、各地の民族音楽まで自分の映画の中に取り入れる人。その人が音楽ライヴ映画を撮ったらどうなるかというのがこれ。

 ステージ手前にレニングラード・カウボーイズ。その後ろにアレクサンドロ・レッド・アーミー・アンサンブルだ。マーチングバンドが主体なんだろうがバラライカ隊がいたりするし、男性合唱隊が山ほどいる。全員が軍服姿。それに対してレニングラード・カウボーイズは、例の笑ってしまうリーゼントにサングラス、変な靴。ミスマッチもはなはだしい。

 で、何をやるのかと思えば、『ウォルガの舟歌』やら『哀愁のポルシュカポーレ』やら『カリンカ』やら『黒い瞳』といったロシア民謡を演奏したかと思えば、いきなりタートルズの『ハッピー・トゥゲザー』を一緒に演奏しちゃう。『ハッピー・トゥゲザー』といえばウォン・カーウァイの『ブエノスアイレス』の原題が Happy Together で、やはりこの曲が印象的に使われていたっけ。内容的には「う〜ん」という感じて、いまや内容をほとんど憶えてないのだけれど、この曲が流れていたということだけは憶えている。

 そうかと思うとトム・ジョーンズの『デライラ』ですよ。これをこの編成でどうやるのかと思われそうですが、案外いける。ロシアの民族衣装を着た女性たちが、またステージに出てきて踊るんだけど、これがまたミスマッチのようでいて、案外ハマっていたりして、もう何でもやってくださいという気になってくる。

 そんでボブ・ディランの『ノック・オン・ザ・ヘブンズ・ドア』ですよ。エリック・クラプトンの女性コーラス付ので鳴れていると、男ばかりの合唱隊というのは異様ですが、これもまたありかと。

 そして、来たぞ来たぞ、ZZトップの『ギミ・オール・ユア・ラヴィン』。これはなんとんくわかる気がするでしょ。それでね、さらにレーナード・スキナードの『スイート・ホーム・アラバマ』ですよ。うわー、なるほど、こういう曲をやるんだ。おそらく彼らのライヴのオハコなんだろうなぁ。

 それでラストランバーがメリー・ホプキンの『悲しき天使』。なるほど、この曲があったか! 妙にロシア民謡っぽいところ、ありますもんね。

6月21日記

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