トゥルースorデア 密室デスゲーム(Truth or Dare) 2014年4月3日 DVD 2011年、イギリス映画。 かなりネタバレします。ネタバレNGの方は読まないことをお薦めします。ひどい映画ですけどね。まっ、ツッコミを入れながら観るのが好きな人には打って付けの映画ではあります。 トゥルースorデアというのは、イギリスで流行っている一種のパーティ・ゲームなんだそうだ。その場にいた仲間が輪になって集まり、ワインの空瓶などを床で回転させ、注ぎ口が向いた人間に、真実か挑戦かを選ばせる。日本でいうところの、大様ゲームに近い。まぁ、若い人たちの酔った席での遊びですね。 導入部分は割と好き。クスリまでやっている若者たちのパーティで、このトゥルースorデア・ゲームが始まってしまう。そんな集まりだから、男も女もしょーもない落ちこぼれみたいなやつらばっかり。どう見ても頭悪そう。女は誰とでも寝る感じだし。 中にひとりフェリックスというトロい男がいて、こいつだけは奥手でいじめられっ子という感じ。 このフェリックスに瓶の口が向いてしまう。真実か挑戦か、フェリックスが選んだのは真実。すると、「お前が好きな女の子は誰か言え」。 ああ、昔やったっけなぁ。修学旅行なんかで泊まった先で、枕投げなんかやったりして先生に怒られたりして、そのあと「じゃあ寝るか」ってことになって、お互いに、クラスで好きな女の子の名前を告白しあったりするの。中にはいじめられっ子がいると、後日、そいつが好きな女の子の名前をバラしちっゃたりして大騒ぎしたり。 それでフェリックス、その場にいた女の子が好きだと言ったものだから、もうイジメのいいネタになっちゃって。 ここまでが導入部。たわいないっちゃその通りなのだけど、おバカな若者が乱痴気騒ぎをしている様子を眺めているのは、映画で観ている分には、「しょーもねぇなぁ」と思いながらも面白かった。女性ふたりもエロくていいなと思ったり。 話はそれからしばらくしてからのこと。その場にいた5人の男女にフェリックスから誕生会の招待状が届く。フェリックスの実家は、田舎の方なのだけれど、どうやら豪邸らしい。ところが5人が行ってみると、フェリックスはいなくて、出てきたのはフェリックスの兄だという人物。 本人不在のままの誕生会? なんかおかしいと気付けよというツッコミをいれたいところですが、こいつらみんなバカだったんだっけ。それでフェリックスのお兄ちゃんはみんなにご馳走して、パーティ・ゲームを始めましょとなる。もちろん、トゥルースorデア・ゲーム。お兄ちゃんに瓶の口が向くと、お兄ちゃん、真実を選んで言うことにゃ、「実は、弟は、お前らにバカにされたことを苦にして自殺したんだよ!」。ガーン! 兵隊さんだというお兄ちゃん、拳銃を取り出して全員を椅子に縛り付け、トゥルースorデア・ゲームも続行。というより、このゲームを利用して、この場の5人に苦しみを与えて皆殺しにしようという算段。 ここからかなりエグくなっていくのだけれど、冒頭のシーンでエロかった女性ふたりも、もうこのあたりからエロさもなにもなくなってきてしまって、助けてくれと泣き叫ぶそのお姿は・・・ブスじゃん! もうブスでバカなら、どうでもいいや。それに比べてフェリックスのお兄ちゃんはイケメンでカッコいいし。 ところが皆殺しになっちゃったんじゃあ、映画にはならないわけで、生き残った何人かは逃げ出すわけなのだけれど・・・。 なんかね、この時点で明らかになるのは、フェリックスが自殺にまで至ってしまった直接の原因というのが、この逃げることのできた人物だっていうことが突然わかるわけですよ。 おいおい、死んでいった仲間、どうしてくれるんだよ。 しかも、実はフェリックスは生きているんだけど、首吊り自殺未遂で脳に障害を負ってしまっている。逃げ出した今回のもともとの張本人はフェリックスを庇うそぶりで逃げる。いけないのは、すべてお兄ちゃんだというばかりの態度。それってないんじゃない? いかにもイギリス映画って感じ・・・って書くと、ほかのイギリス映画に悪いけれど、暗いトーンの画面で、ハリウッド映画のようなどこか明るさがある作りじゃあない。 でも、なんだかんだで最後まで、ツッコミを入れながら観れたから、私はこれでも満足だけどね。アハハハハ。 4月4日記 静かなお喋り 4月3日 静かなお喋り このコーナーの表紙に戻る |