アンダーワールド(Underworld) 2013年4月8日 三日月座BaseKOMシネマ倶楽部 2003年作品。未見だった。 柏原さんの解説によると、1999年『マトリックス』のキャリー=アン・モスあたりが火付けで、そのあと女性アクションのブームが来たとの事。2001年『トゥームレイダー』のアンジェリーナ・ジョリー、2002年『バイオハザード』のミラ・ジョボビッチ、そしてこの『アンダーワールド』のケイト・ベッキンセイル。 このあとも2004年『キャットウーマン』のハル・ベリーとか、2005年『Vフォー・ヴェンデッタ』のナタリー・ポートマンとか、やはり2005年『イーオン・フラックマス』のシャーリーズ・セロンとか、いろいろあったよなぁ。でもなぜか私は、ほとんど観てないけれど。 そういえば、この映画、『マトリックス』と似たところがある。話の解り難くさは別としても、CGを使った女性ガン・アクションで、とにかく女性がやたらと美形でプロポーション抜群。それ以降もそうだが、身体にピッチリとしたコスチュームにロングコート。すごくセクシーな女性が出てくる。 さらに柏原さんによると、日本では予算がないこともあってこういう映画は作れなかった。しかしその反動でアニメが発達したんじゃないかという事。なるほど。 それとやっぱり日本の場合はゲームだろうなぁ。やたらセクシーなコスチュームの女性の格闘ゲームやらロールプレイングゲームが生まれた。 傷ついた女性というのも、妙にセクシーなところがあって『新世紀エヴァンゲリヲン』の綾波レイの包帯姿が人気になったのも、その流れかもしれない。 『アンダーワールド』は、吸血鬼族と狼人間族の闘いの映画。人間はほとんど出てこない。まさにアンダーワールドなのだが、人間は何をしているのだろう? とにかくそういう話だから全編を通して画面が暗い。だから目が疲れてくる。 序盤はとにかくアクション炸裂。何事が起こっているのか解らないままに、ど派手なアクションシーンが続く。この部分はやたら面白い。 だがこのアクションが終ると、アクションはこれを超えるものがラストになるまで無い。そこでなにやら因縁話が始まるのだが、それがなんとも解り難い。うまく飲み込めないのは、説明の仕方、見せ方が下手なんじゃないかと思えてくる。 ここで睡魔が襲ってきてしまった。いびきが聞えたから寝ちゃった人もいるらしい。そりゃあそうだろう。この暗い画面で、かったるい因縁を台詞だけで聞かされれば眠くもなる。それでもだいたいのアウトラインは理解できたつもりだが、そんなことどーでもよくなるくらいにつまらない。 救いはラストに、もうひとアクションあることで、これで目が覚めた人も多いのではないか。 このあと続編が3作作られたらしい。前日譚もあるらしいから、そっちを先に観てから来れば解りやすかったのかも。さて、どうしよう。続編も観るべきかどうかなのだが。ケイト・ベッキンセイルを観るだけでも観る価値はあるかもしれないけど。 4月9日記 静かなお喋り 4月8日 静かなお喋り このコーナーの表紙に戻る |