風雲電影院

ピエロがお前を嘲笑う(Who Am I)

2015年9月14日
新宿武蔵野館

 具体的なネタバレにはなるべく触れないように書きましたが、それでもこれを読んでから観ると、驚きの結末がわかってしまう恐れがあるので、この映画を観てない人はなるべく読まない方がいいと思います。

 まさかの結末に《100%見破れない!》《騙された》という感化客が続出。
 こんな惹句を見てしまうと、「行かなきゃ」と思ってしまう。絶対に騙されないぞ。絶対に見破ってやるという気になるじゃないの。でもこういう宣伝をした時点で観客は身構えてしまってから観るから、「なあんだ、途中で気が付いちゃったよ」ということになっちゃいそう。それでこっちも身構えて観ていたのだけれど、見事騙された。

 それは本当に最後のところで起こるのだけど、そのどんでん返しは、やってほしくなかった類なんだけどと思ったら、あらあら二段構えになってるのね。これはわかる人、少ないと思う。

 観終ってから考えると、あまり作品全体に伏線は張ってなくて、ラスト近くで急展開するからズルいとえばズルいかも。それでもヒントになるある映画のポスターが、さりげなく出てきたりするから、イタズラもしているのだけど、それに気づけっていうのもねぇ。

 ハッカー集団の話で、先日観た『ブラックハット』をちょっと思い出した。あれはオタク系ハッカーじゃなくて武装系ハッカー。そこへ行くと、『ピエロがお前を嘲笑う』の方は、ちょっとハメを外し過ぎたハッカー集団が、より組織的で強力なハッカー集団、さらにはロシアン・マフィアから命を狙われる話。主人公は細身のひ弱そうな男なのだけれど、仲間になった連中は、全員むさくるしいデブ。主人公が好きになる女の子というのも、なんとなく冴えない風貌というのが、いかにも「らしい」感じ。彼らのチーム名がCLAY。これは、Clowns Laughing At You の略。つまり邦題の通りで、ドイツ語のタイトルもその意味。英語タイトルのWho Am I よりこっちの方がいい。Who Am I だとネタバレになりかねな・・・アワワワワ。

9月15日記

静かなお喋り 9月14日

静かなお喋り

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