風雲電影院

チャンス！（Whole Lotta Sole） ２０１４年２月１２日 ＤＶＤ 　ブレンダン・フレイザー主演の2011年のコメディ。 　これね、観ていてアンジャッシュのコントを思い出していた。出てくる人たちのほとんどが、それぞれ少しずつ勘違いしていて、そのために大混乱になってしまうというパターン。その勘違いぶりを、ひとつひとつ書いていく根気がないのだけど、目の付け所としては面白い。 　冒頭、真夜中にブレンダン・フレイザーが半裸の女に追いかけられて、通りかかったタクシーに乗って逃げていくシーンがある。何事なのかわからないまま、舞台は北アイルランドの街へ。ここならアメリカから女が追っかけてこないだろうとフレイザーが腰を落ち着けて、骨董屋の留守を守っている。一方、高利貸しのギャングから金を借りている男がいて、金を返せないなら子供を差し出せと脅され、強盗を計画。わずかばかりの金を盗んで逃げるのだが（しかも乳母車に入れた赤ちゃんも一緒）、この骨董屋に立てこもるはめになる。中には、ブレイザーと、ブレイザーといい仲になりつつある黒人女性、さらにはジプシーが無理矢理に持ち込んだカウチの中で昼寝していた悪がき二人がいる。強盗が逃げ込んだっていうので、地元の警察はやってくるは、どこからやってきたのかＳＡＳまで乗り出してくる。さらには悪がきの母親のモンスターかあちゃんまで出てきて大混乱。それらがみんなそれぞれ、少しずつ勘違いしていて混乱に拍車がかかってしまうというストーリー。 　まあ、アイデアとしては、実によく出来ていると思うのだけれど、もうひと押しが足りないのと、演出にキレが無いというのかなぁ、大爆笑というわけにはいかない。これでもう少し、お笑いの上手い役者と監督さえ揃えば、けっこうスラップスティックスの面白いものになっただろうにという、なんとなく残念な映画。 ２月１３日記 静かなお喋り ２月１２日 静かなお喋り このコーナーの表紙に戻る

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