風雲電影院

ミスティック・アイズ(Wreckers)

2014年2月9日
ヒューマントラストシネマ渋谷

 『未体験ゾーンの映画たち2014』で観た一本。2011年イギリス映画。

 この催しは、劇場公開されずに、いきなりDVDになってしまう映画を集めて上映しようという企画。6週間で28本上映してしまおうというのだけど、『シッチェス映画祭ファンタスティックセレクション』のように6本程度なら、「ええい、全部観てやれ」とも思ったけれど、28本は無理。そんなに付き合っている暇はありませーん。とはいえ、ホラーを中心にして、SFやらサスペンスやらアクションやら、果てはロジャー・コーマン先生の、どうも大バカ映画っぽい『アタック・オブ・50フィート・チアリーダー』なんてのもラインナップに入っている。

 でもいきなりDVDというのは、なにかしら問題ありっていうのも多く混じっているわけで・・・。

 それでこの『ミスティック・アイズ』、たまたま時間が空いてたから観に行っただけのことなのだけど、う〜ん、やはり観客を選ぶ映画かな。

 田舎に住んでいる若い夫婦がいて、妻は子供を欲しがっているのだけど、なかなか子宝に恵まれない。そこへ、夫の弟というのが転がり込んでくる。弟は戦争に行っていて戻ってきたところ。戦争のせいで強いトラウマに駆られている。ところが、それは戦争のせいばかりでもなさそうで、兄弟で過ごした子供時代の過去にも問題があったらしくて・・・。

 すごく思わせぶりな映画で、解り難い作り方をしている。いったい何をやりたいのかよくわからない。過去のトラウマって問題と、近所の夫婦ものとの関係とか、ゴチャゴチャしていて、こういう話が好きな人なら面白く観られるのだろうけど、私はまったく受け入れられず。上映時間が85分しかないから、まだ耐えられたようなもの。最後の赤ちゃんのシーンなんか、どう解釈したらいいのやら。

 まっ、途中で寝てしまう事はなかったけれどね。DVDだったら、途中で飽きてエスケープしてたかもしれない。

2月10日記

静かなお喋り 2月9日

静かなお喋り

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