夜明けのゾンビ(Exit Humanity) 2013年6月4日 WOWOW放映録画 GWにシッチェズ映画祭特集としてWOWOWで4本まとめて放映されたうちの最後の一本。『レッド・ステイト』『恐怖ノ黒電話』『人狼村 史上最悪の田舎』、そしてこれだが、4本の中ではこの『夜明けのゾンビ』が一番出来が良かったとはいえ、これもツッコミどころが多い映画。 南北戦争終結後を舞台にしたゾンビものだが、それほど怖くはない。ちょっと捻ってあってゾンビとは別の敵が存在する。 丁寧な映画で、なぜゾンビが発生したのかの説明まである。ゾンビなんて理由も無く発生して襲ってくる方が面白いと思うのだが、作者の狙いはただゾンビが襲ってくる映画を作ろうとは思わなかったのだろう。まあただただゾンビが襲ってくるだけだと、もうやりつくされてしまっているから変化球をということらしい。だから南北戦争? 敵というのも南北戦争で生き残った南軍の残党。そういうのがウロウロしているりも怖いが、その連中がゾンビに噛まれても大丈夫な免疫を持った人間を探し出して、自分たちだけでも助かろうというのが目的。 でも冷静に考えて、そんな人間を見つけ出したとしても酔いどれの医者しかいない連中に、ワクチンのようなものを作り出す能力があるようにはとても思えないのだが。 南北戦争が終わったばかりで混乱期のアメリカだったとしても、こんなにゾンビがウヨウヨしている世界を手をこまねいて放っておくとも思えないのだが。いかに南軍の残党のならず者でも、こんなにゾンビが蔓延しちゃっているんだから、自分たちの力ではなんともならない事を認めて、免疫のある人間を政府に引き渡すくらいのことをしてもよさそうなのに。たぶんバカなんだろう。 それで主人公の関わった女性が、そのゾンビに抗体を持った人間だということがわかって、女性は連れ去られてしまう。それならばと主人公の取った策はゾンビに南軍の残党を襲わせる事。このへんが捻りがあって面白い。 それで敵を倒してめでたしめでたし。主人公と女性は結ばれるのでした・・・おしまい・・・になるのか? 本当に。 ゾンビの存在はまったく解決してないわけだし、せっかくの抗体が見つかっても、自分たちだけがよければそれでいいのか? ゾンビの問題は何も解決していないように見えるし。 6月5日記 静かなお喋り 6月4日 静かなお喋り このコーナーの表紙に戻る |