風雲電影院

サプライズ(You're Next)

2013年11月19日
TOHOシネマズ六本木

 お化け屋敷などで、お客さんの方がお化けに暴力を振るったなんていう話があって、それも困ったもんだとは思うけれど・・・。
 ホラー映画を観ていると、やられるがままに殺されていく男やら、ただキャーキャー逃げ回っている女など、なぜ反撃に出ないの? と思う事がある。

 この映画はいきなり動物のお面を被った殺人鬼に、ナタで殺されるシーンから始まる。この場面の音を使った驚かせ方など、これはかなり怖いホラー映画が始まる予感を感じさせるところだ。

 山奥の別荘に、両親の結婚記念35年を祝う家族がやってくる。35年というと、日本でいう珊瑚婚式ということらしい。この一家が次々と動物のお面を被った数人の殺人鬼たちにボウガンやらナタで殺されていく。まあ、出だしはよくあるホラー映画なのだが、途中から様相が変わってくる。被害者家族のひとりにサバイバル経験のある女性がいて反撃に転じるのだ。殺人鬼たちの正体も明らかになって、別に気が狂っているわけでなく、ある目的での殺人なのだが、この動機もどうかと思うよなぁと思うのだが、関心は反撃の女性エリンに向く。

 このエリンとて別にスーパーマンではない。それでも知恵を使って闘うのだが、いかに殺されそうになったとはいえ、これって過剰防衛なんじゃないのというくらいのスプラッターで反撃していく。闘う武器は相手の持っている武器だったり、身近にあるバットだのミキサーだったり。でもそんな、とどめを刺すような攻撃をしなくてもいいんじゃないのという気になる。しまいには、なんだか襲ってきた人の方が可愛そうになってしまったり。

 教訓。プロレスと同じで反則技の凶器を持つ者は、それなりの危険も伴うって事。

11月20日記

静かなお喋り 11月19日

静かなお喋り

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