September.4,2001 気の弛み
9回目の診察。眼圧正常。右目のレーザー処置を行ったのが6月だから、以来2ヶ月間、状態は安定している。「よかったですね、それでは、もうしばらく様子をみましょう」というK先生の言葉。「もう大丈夫なんでしょうかねえ?」 「う〜ん、まだ何とも言えませんねえ。また突然上がってしまうというケースもあるんですよ。それでは次は一ヶ月後でいいでしょう」と、一ヶ月分の薬の処方箋を受けと取って病院をあとにする。
そう、まだ予断を許さない状態ではあるのだ。それが、これだけ眼圧が低い結果が続いていると、気が弛んでくる。緑内障との診断を受けた直後は、何はさておき、目薬だけは忘れなかったものだった。左右一滴づつ差せという指示でも不安にかられ、何滴も何滴も差したりしていたものだ。それが最近、日々の忙しさの中で、ついつい目薬を忘れてしまったりする。「まあ、いいか」なんて勝手なことを考えてしまったりする。どうやら人間、病状が良くなってくると安心してしまうらしい。いかんいかんと思いながらも、ついつい忘れてしまうのは、もう大丈夫だろうというオゴリがあるからだ。
実は、もうひとつ不安がある。眼科へ行く前に、健康診断を受けたときである。ひとつ以外は全て異常なしだったのだが、そのひとつというのが血圧だった。血圧がちょっと高いというのである。高血圧・・・考えてもみなかった。今まで一度も言われたことが無かったことである。「塩分とアルコールをひかえた生活をしなさい」と言われ、しばらく節制生活を送ったことで、その血圧も一旦下がった。内科の先生からも、「これならいいでしょう。これからも塩分とアルコールには気をつけてくださいね」と言われて、とりあえずは解放されていた。それが・・・最近また血圧が上がってしまった。
これもまた気の弛みなのかもしれない。そういえば、またラーメンのスープはついつい飲み干してしまうし、酒の量もまた増えてしまった気がする。高血圧かあ。自分ではまだ若いと思っていても、体はウソをつかない。悲しいかな着実に老化は始まっているようだ。