April.8,2005 カレー鍋焼きうどん

        去年の夏は猛暑だった。あれほど暑い夏は、今まで経験したことがないほど暑かった。それというのに、なぜかカレー南蛮がよく売れた。今までの経験からいくと、夏場はカレー南蛮の売れ行きが落ちて、気がつくと仕入れていた豚肉が腐ってしまって、廃棄しなければならない事が、よくあった。それで、数年前からは、一人前ずつラップして冷凍して、カレー南蛮や肉南蛮の注文があると解凍して使っていたのだ。それが去年は冷凍する必要もなく、真夏の暑さの中でカレー南蛮がよく売れた。

        これって、ひょっとすると、今、カレー南蛮というのは、ちょっとしたブームなのかもしれない。そば好きの間では、カレー南蛮というのは邪道だと思われていたフシもある。それが、某カレー南蛮専門店がメジャーになってからという事もあるが、一般的に美味しいと思われるようになっているのではないか。

        おそらく、カレー南蛮邪道説を唱える人は、カレーの風味でそばの香りが殺されると主張しているだと思うが、それは大きな間違いだと言いたい。試しにカレー南蛮そばを注文して、テーブルに届けられたら、しばらく食べないで放っておいてみてほしい。ビールでも、お酒でもいいからチビチビとやりながら、そばがのびてしまうまでジッと待つ。アルコールがダメな人は本でも読んでいてもらいましょう。さて、すっかりのびてしまったカレー南蛮そばは、ドロッとしたカレー汁のために、きわめて切れやすくなっているはずだ。おそらく箸で手繰ろうとすると、ブチブチと切れてしまうだろう。これを汁にようく絡めて食べてみて欲しい。いいそば粉を使った、まっとうなそば粉八割のそばならば、カレーの味を押し退けるように、そばの香りが勝って口の中に広がるはずだ。

        カレー南蛮というメニューは元来、肉とねぎだけが具だが、最近はいろいろなものを入れるようなっているらしい。いろいろな具を入れる・・・・・というところから、突然に思いついてしまったのだが、鍋焼きうどんをカレー味にして、なぜいけないのだろうか? いいじゃないか、カレー味の鍋焼きうどんがあったって。そこで試してみました。カレー鍋焼きうどん。



        当店での鍋焼きうどんの具は、しいたけ、竹の子、ねぎ、ほうれん草、かまぼこ、鶏肉、麩、卵、えび天の9点。鶏肉と麩はカレー味にする前に煮ておく必要がありました。あとはカレー味にして、普通に火にかけるだけ。

        試食してみたら、具とカレー味との相性は全て問題なし。卵はカレーと合わさると、カレーがマイルドになって美味しいというのはわかっていましたが、かまぼこもカレー味についていける。これ、本当に旨いですよ。ちょっと面倒なのが難ですが、それほどの手間でもない。暇なときなら作りますよ(笑)。


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