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客席放浪記

60ライブ 60秒(くらいの)ネタを60分(くらい)するライブ

2014年6月12日
新宿角座

 もともと松竹芸能の芸人が、『あらびき団』や『爆笑レッドカーペット』むきの短いミネタを数本ずつ作り、お客さんに観てもらって反応をみようという趣旨で始まった企画らしい。それが、テレビからネタみせ番組がほぼ全滅してしまい、それでも会だけは続けているということなのだろう。

 出演は、うしろシティ、ムートン伊藤、ピーマンズスタンダード、オジンオズボーンの4組。一組について4本ずつネタを作って来た。それを続けざまにやり、途中でトークが挟まる。終わってから、心理テスト・コーナーという、まさにテレビのハラエティー番組対策用の、即興でどういうリアクションを取るかというテストケース企画がちょっとあった。

 以下、4組のネタを記しておく。タイトルは私が勝手に付けたもの。

うしろシティ
 『かつ丼』『知らない人ものまね』『眠そうな男』『鼻くそ』

ムートン伊藤
 『万引き男の言い訳』『漫画雑誌編集者』『想い出の味』『シンガーソングライター』

ピーマンズスタンダード
 『野球チームができるくらい子供が欲しい』『ブラック企業のバイト』『プロポーズの言葉』『狼に育てられた青年』

オジンオズボーン
 『歌番組の司会』『テキトーにやってやる』『よっかかってくんなよ』『相方の嫌いなとこ』

 うしろシティは、やっぱり長めのコントの方が面白い。この短い持ち時間では面白さが発揮できないまま終わってしまった感じ。

 オジンオズボーンは、ハチャメチャな笑いなので、このくらい短い方がスッキリするし、締まる。でも、私はどうもこの人たちの、小学生同士のじゃれ合いみたいなネタは、あまり好きになれない。

 ピン芸のムートン伊藤。ひとりの人物になりきりネタ。どれも、ちゃんとオチが点いていて面白い。これでもう一つ突き抜けたところがあればブレイクしそうなんだけどなぁ。

 それで、一番面白かったのがピーマンズスタンダード。この人たちのネタってほかに観たことが無いけれど、ぜひ観てみたい。長めのネタがどうなのかわからないが、少なくともこの4本はどれも凄く面白かった。今日のベストは、この人たち。

6月13日記

静かなお喋り 6月12日

静かなお喋り

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