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客席放浪記

ウーマンリブ
七年ぶりの恋人


2015年11月18日
本多劇場

 私にしては珍しく、この舞台を観る前に予習復習をしておこうという気になった。ウーマンリブの『七人の恋人』は公演を観ているし、確かそのあと大人計画を観に行ったときにDVDを売っていたので買ったはず。そのあとの『七人は僕の恋人』は見逃してしまったのだがWOWOWで放送したときに録画したのがあったはず。
 さっそくまず『七人の恋人』を出して来たら、まだ未開封。買ったというのにまだ一度も観ていなかったのね。こういうDVD、ほかにもたくさんあるんだよねぇ。買ったことで安心しちゃって、そのうちに観ようと思ってそのままになっているやつ。観てみたら内容をほとんど憶えてなかった。舞台の後ろに小さなステージがあってコントとコントのツナギに、クドカンがエレキ弾いて、三宅弘城がドラムスを叩くのだけど、これがすごく印象に残っていて、あの演奏の部分がまた観たくて買ったんだと思う。尾美としのりと田辺誠一がゲストで、男7人の出演者が7つのコントを演るという構成。くだらね〜という最高の褒め言葉しか出てこないのと、内容を憶えてないはずだ、くだらなすぎて観た端から忘れてしまうコント。というか説明ができないおかしさなんだね、これ。
 『七人は僕の恋人』は録画済みのDVDの山の中からようやく見つけ出した。こっちは公演を見逃してしまっていたのを、ようやくWOWOWで録画したというのに、これ、おそらく観てなかった。おそらくというのは、これまたくだらね〜というコントが7本並んでいて、内容も説明不可能。このときはゲストを呼ばず、大人計画の女優さん7人と大人計画の男優5人で演っている。

 それで『七年ぶりの恋人』だが、またもやくだらね〜という、その上意味わかんないコントが並ぶ。一応、テレビの懐かしのヒットパレードのような企画という構成で、30年ぶりにテレビに出るかつてのアイドルたち。つまり『あまちゃん』の小泉今日子演じるおかあさんがアイドル目指した1980年代の架空(でもないか)のアイドルがテレビカメラの前で歌を歌うなかで、コンソメパンチという二人組の女性アイドル(伊勢志摩・池津祥子)が楽屋入りしたはいいももの、30年前の衣装がもう着れなくて困っているというシチュエーションがあるにはある。そこからもう実にぶっ飛んだコントが並ぶ。男同士のキスというのは『七人の恋人』のころから演っていたことで、相変わらずやってるなぁと思うけれど、今回は皆川猿時でちょっとグロ(笑)。強烈な印象だったのは御兎様の宗教の村のコント。これは『七人の恋人』の蛙村のコントに匹敵するくらい強烈。

 カーテンコール。村杉蝉之介の上司が部下を新居に招くコントで、蝉之介が奥の部屋に眼鏡を忘れてきたという設定なのに、直前まで眼鏡をかけていて慌てて外したというミスを指摘されて大笑い。映像収録の日でなくてよかったね。

11月19日起

静かなお喋り 11月18日

静かなお喋り

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