直線上に配置

客席放浪記

第二十一回奮闘馬石の会

2017年2月21日
池袋演芸場

 開口一番前座さんは、柳家緑助で『元犬』。前座修業頑張ってね。

 隅田川馬石、一席目は『家見舞い』。私の苦手な汚い噺だが、うまくサラッと演じて、あまり汚さを感じさせない。妙にリアルにやられると、うぇーっとなってしまうので、このくらいがいいところ。
 それにしてもこの噺、あんなものを買って、お祝いに持って行く方も持って行く方だが、それと知って売る道具屋も道具屋だよな〜。

 もう一席は『文七元結』。これもあまり余分なものを入れないサラッとした演じ方。古今亭系の噺家さんのやり方は、こうなのかもしれない。最近はこの噺、やたら「臭く」やる人がいるが、あまり「臭い」のは、どうかなと思う。
 とくに立川流だと。言葉が多すぎるようなのが、聴いていて食傷気味になってしまう。こういう噺、ほどのよさが望ましいのではないだろうか?
 これは所謂、江戸っ子らしさを描いた噺。クドクドと言葉が大過ぎると江戸っ子ではなくなってしまう。「照れ」を知らない江戸っ子は、江戸っ子じゃないよ。

2月22日記

静かなお喋り 2月21日

静かなお喋り

このコーナーの表紙に戻る

トップ アイコンふりだしに戻る
直線上に配置