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客席放浪記

2012年4月29日小松政夫とイッセー尾形のびーめん生活inクエスト(原宿クエストホール)

 『漫才』(新作)。どうやら本番の前日くらいに出来たらしい。まだ発展途上くらいのネタ。小松政夫がヤクザみたいなメイクの漫才師の相方をやっているが、メイクと役柄が合っていないんだもん。ふはははは。田中くんなる人物の結婚の話題で漫才をやるのだが、とっ散らかっている。それがまた可笑しいのだが、どうやら小松政夫がどんどんアドリブを入れるらしい。それをうまく突っ込みに変えて、続けていくイッセー尾形の機転がいい。

 『ロシア演劇』。以前にも観たネタだが、好きなネタのひとつ。新劇だというのに小松政夫の女優が、日本風を取り入れたいと新派みたいな演技を入れるのが、もう可笑しくて可笑しくて。「ポンポンダリアを、召しませー」は前回見て以来頭の中にインプットされてしまい、庭園を歩いているとき、ときどきこのフレーズが頭をよぎり、そのたびにニヤニヤしてしまう。

 『たいこもち』。病み上がりの幇間役の小松政夫が、お座敷芸を披露するというネタ。ここでも小松政夫の暴走が止まらない。アフタートークでイッセー尾形が小松政夫に「いい加減、ペース配分を考えてくださいよ」と言っていたが、エンジン全開。おそらく小松政夫は、アドリブ何でもOKのこの舞台を本当に楽しんでいる様子。

 『警備員』。これも好きなネタのひとつ。老齢のふたりの警備員。実際だったら警備の役にたつのかねえ。怪しげな警備術の数々はきっとアドリブから生まれて出来あがっていったんだろうなあ。催眠術、腹話術なんていうのは、絶対に小松政夫がアドリブでやり始めて、イッセー尾形が乗ったに違いない。こういうの、昔のいわゆる密室芸。小松政夫はコロッケとやっても出してくるが、今や密室芸の最後の砦かもしれない。

 『セールス』。音楽ネタ。これもおそらく音ネタは前もってあって、進行はアドリブらしい。いつどの順番で音ネタが入るかは、小松政夫に任されているのだろう。自由に歌う小松の伴奏をつける尾形、御苦労さまです。

4月30日記

静かなお喋り 4月29日

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