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客席放浪記

落語徹底調査会・第一回ちりとてちん

2017年7月14日
しもきたドーン

 まずは林家彦いちが『ちりとてちん』を一席。桂南喬から教わったもので、今日は検証に当たり、変えずに教わった通りの『ちりとてちん』。

 放送作家・小林哲也登場。スライドを使い、この日のために、ちりとてちんを実際に作った様子をレポート。買ってきた豆腐(もめん)を室内に放置。日々腐っていく様子を写真に撮る。発酵させるために、豆腐に『ちりとてちん』の落語を聞かせたり、自分の下手なギターを聞かせたりといったテレビ屋的なネタも入れて面白く聞かせてくれる。
 最近のこの暑さの中、放置一週間ほどで臭いが出始める。ついには部屋のなかに置いておくと臭いで生活できないレベルになり、ベランダへ出す。二週間という目標が隣の家からの苦情で一日早い13日で、これ以上の放置を諦める。彦いちの落語では一味唐辛子だったが、七味唐辛子をまるまる一袋振りかけて、グズグズに潰して瓶詰。
 一応、医者にこれを食べたらどうなるか訊いてみると、「それ食べたら死ぬよ」との答え。食中毒を侮ってはいけない。良い子は食べたり食べさせたりしてはいけない。
 完成品を高座の上に置いて見せてくれたが、蓋は異臭騒ぎになるのであけられないとのこと。
 この実証シリーズ、これからも続けたいとのことだが、『茶の湯』とか『強情灸』とか『たいこ腹』とかやってほしいな。

 仲入り後は、彦いちが、白鳥、彩大と一緒に台湾にちりとてちんを食べに行った旅行記をスライドを上映しながら。
 もちろん台湾にちりとてちんなんてあるわけがないが、臭豆腐という屋台で売られている料理。これは私も食べたことがあるが、おいしいたべもの。ただスライドの最後で紹介していた台北のある屋台の臭豆腐は本当に臭くてまずくて食べられなかったとのこと。

 一時間半ほどで終わる予定だったこの会、結局一時間オーバーしての終演となりました。早く次が聴きたいぞ〜。

7月15日記

静かなお喋り 7月14日

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