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客席放浪記

ららか自由自在シリーズvol.5
太福自由自在


2017年6月16日
稲荷町うららか亭

 稲荷町の古いビルの三階をきれいに改装して作ったスペース。土足のまま入るのを躊躇うほどピカピカ。今年3月にオープンしたばかりらしい。

 自由自在と銘打たれたシリーズの5回目。ネットを見ると前の4回は、正太郎、つる子、こみち、貞鏡。この5回目で、とりあえず第一シーズン終了だそうで、第二シーズンはどうなるのかも興味のあるところ。

 座った形で演る高座。開演時間に高座の横に椅子が出され、曲師の玉川みね子が座る。高座が近いから、みね子さんは高座を見上げる形。

 玉川太福のテーマというのができたようで、まずはそれを一節唸ってみせてから、今日は三席。

 一席目は、一年ぶりにやるという『太閤記 長短槍試合』。ああ、昔こんな噺、どこかで聞いたっけ。この藤吉郎が考えた戦法って面白いよなぁ。映画にできそうだよ。きっと講談でもやるんたじゃないかと思うのだが、こういう噺、浪曲だとオチャラケが入って、より面白くなる。講談だと人にもよるだろうけど、迫力はあるだろうけれど、マジになってしまうかも。ユーモラスな戦法だもの、浪曲向きかもしれない。

 二席目は『地べたの二人』シリーズから『湯船の二人』。私はこれを聴くのはは二回目。五十代の斎藤が、若い金井のやることにいろいろ興味を持つ様が面白い。ボクサーパンツなるものを知らなくて、自分も穿いてみたくなるって気持ち、わかるな〜。

 三席目は、CD化されて私も持っている『若き日の大浦兼武』。太福はマクラで、国本武春が、どうしたら上手くなれるかと問われて、いつもと違うようにやろうとすることだと答えたということを引用していた。CD版と聴き比べると、かなりあちこち変えて面白くなっている。やはり日々進化しているんだな〜。

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