第三次性徴期 2013年8月16日 ザ・スズナリ 野間口徹という役者を最初に意識したのは、岡田准一主演のテレビドラマ『SP』だった。なにか異様な存在感を感じて、不思議な役者だなぁと思っていたら、一方で『サラリーマンNEO』にも出ていた。「えっ、コントも出来る人なんだ」と思ったら、親族代表という名前のコントユニットを嶋村太一、竹井亮介とやっている人だった。 その親族代表を初めて観た。ゲストはナイロン100℃の峯村リエ。終演後配られた演目のタイトルと脚本提供は以下の通り。 1.『AIR・・・』(佐々木充郭) 2.『だるまさん』(川尻恵太) 3.『シマムラ 引越センター』(ブルー&スカイ) 太一人 番外篇『IWGP』(佐々木充郭) 4.『泣きながら15分で書きました』(前田司郎) 5.『小川町二丁目1333番地物語』(福田充則) 6.『竜太』(ケラリーノ・サンドロビッチ) 峯村が入ったのは3、5、6で、やはりこの三本が面白かった。 3はタイトルどおり引越屋のコント。社員の一人竹井が引越の仕事をすると、必ずお客さんの女性下着を持ってきてしまうという設定。峯村はその下着を返しに行く事を専門にしている課長。なぜそんな社員をみんなで庇うのかわからないシュールなコントでおかしい。「使用済み女性下着なんてインターネット通販で売っているじゃないですか!」と野間口がサイト名をズラズラと列挙してみせるのが壮観。コントのあとにスライドで実際のサイトの映像が映し出されたが、あるんだね、そんなの。 6は竜太という名前の少年を誘拐して身代金を要求した誘拐犯。ところが肝心の人質が逃げ出してしまう。そのアジトに母親が現れるが、身代金の入ったバッグを持っていない。母親は財布から持ち合わせの数千円抜き出して、身代金はこれしか出せないと言いだす。 一番よくできているのが5。ひょんなことから小平市市長選挙に立候補することになってしまう新聞勧誘員の野間口。この突然の展開に唖然となったが、あれよあれよと話が進んで行ってオチが来る。 終演後、小道具として作った、のまぐち徹と大きく書かれた写真入り選挙ポスターを物販で売っていた。けっこう面白がって買っている人もいたが、「絶対に、街なかに貼らないようにしてください」だって。アハハハハ。 8月17日記 静かなお喋り 8月16日 静かなお喋り このコーナーの表紙に戻る |