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客席放浪記

第9回浅草ダンナさん会 立川談奈落語会

2013年12月14日
東洋館

 開口一番の前座さんは立川笑二。きちんとマクラを振って『真田小僧』。前座の内は余計な入れ事をしちゃいけないと言われるらしいが、これはいろいろ工夫がある楽しい『真田小僧』だ。聴く側としては、毎回同じような前座噺聴かされるのって辛いものなんだよねぇ〜。

 立川談奈一席目は、自分と東洋館とのかかわりについて、そして芸人仲間のちょっとした秘密の裏話をマクラにして『元犬』。裸のままで犬から人間に生まれ変わったシロちゃん。人のいい口入屋さんに拾われる。着物を貰うが、着方がわからない。「ええ、以前は毛皮を着てましたから」「金持ちなのか貧乏なのかわからないね」。テンポよくサゲまで。気持ちがいい高座だ。

 瞬間メタルというコンビのショートコント集。『男のショートコント』と、『パントマイム・そんな奴いない』。

 談奈の師匠、立川左談次『まんじゅうこわい』。「なに?荒縄? 深谷に急行停めちゃった人か? 荒舩清十郎って、今は誰もわからない」 こういうダジャレ・ギャグがガンガン入って来る。ウハハハハ。

 仲入り後は、グレーの背広姿のモロ師岡が「別にどこかの会社の謝罪会見ではありません」と挨拶してサラリーマン落語。新幹線の自分の席にタナカヤスオを座っていたという本当にあった事かツクリだかわからないマクラにして『宿屋の仇討』の改作『新幹線の仇討』。タナカヤスオ事件がよっぽどショックだっのか本編にもタナカヤスオがガンガン出てくる。騒がしい客だけでなくイハチ(伊東八朗)という名の車掌さんも一緒になって騒いだりクサヤを焼いたり。ぐっすり寝て行こうと思ったお侍?もたまらんね。

 立川談奈、トリの一席は『片棒』。お祭り好きの次男が提案する葬式のおとっつぁんの人形は「立川談志の晩年みたいな因業な顔」。それにしても談奈、ここにきて随分とテンポよく話すようになってきている気がする。そろそろ真打という声が上がってもよさそうだなぁ。

12月15日記

静かなお喋り 12月14日

静かなお喋り

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