2012年7月29日だるま食堂のコントで綴る歌謡ベストヒット(のげシャーレ) お笑い芸人のライヴへ行くと、客席は大半が若い女性ばかりで、私などは居心地の悪い思いをするのだが、だるま食堂ともなると今度は高齢者の男女が大半。急にアウェイ気分からホームに帰って来た感じ。 今回の『コントで綴る歌謡ベストヒット』も、そのヒット曲の選曲はお客さんからのアンケートで決めたというだけあって、昔の曲ばかり。リーダー格の森下曰く、「歌に古い新しいは無い。好きか嫌いかだ」。そうそう、そういうこと。アハハハハ。 以前から私の中ではソウル・シスターズ・ショウと名付けていた、よくやっているお笑いのスタイルは、正式にはボインボイン・ショウというのだと今回初めて知った。お客さんからのアンケートから、ボインボイン・ショウの持ち歌(持ちネタ)が二曲入っていたとのことで、まずはその二曲を別枠で。 『にくしみ』と『お魚の歌』。まあ、例によって駄洒落なのだが、『お魚の歌』は、そのパターンが解らないと置いて行かれる。ヒントは「漢字」。 ベストヒット10の一曲目は第10位『お富さん』。おいおい、いきなり『お富さん』かよ。というわけで、玄冶店コント。一畳の畳の上に、お富、与三郎、蝙蝠安がギュッと集まって、お馴染みの場面をコントにする。こういうスタイルは今のお笑いには無いが、昔のてんぷくトリオあたりはよくやっていたっけ。懐かしい気分に浸る。 それから、『勝手にシンドバット』『あずさ2号』『帰って来た酔っ払い』『白い色は恋人の色』『学生時代』『ろくでなし』『恋のバカンス』『時代』と、長いコント、ビデオで見せるコント、駄洒落風に聴かせるコントと様々な形で綴っていく。長いコントでは、葬式に現れたお妾さん、ママさんシャンソンショウ、20年前の私と20年後の私、の三本があり、いかにも女性ならではのコント。しかも若い連中じゃあ逆立ちしたって出て来ない人生経験に裏打ちされたコントばかり。うーん、だるま食堂、凄いね。 第1位は『年下の男の子』。ということで3人がキャンディーズならぬ、スリー・ミニッツになって登場。スリー・ミニッツとは、3分間しか持たないというアイドル・グループ。アハハハハ。気が付きゃ自分より年下の有名人ばかりになっていたということで、野田佳彦総理をネタに替え歌。うーん、だるま食堂も、もうそんな歳になっていたのかあ。いやいや、相変わらずパワフルですよ、この女性トリオ。 ということでアンコールに『サンバでクイズ』。もうお客さんみんな知っていて間違う人無し。 謎の多い3人組だけど、これからも若手なんかには出来ない人生経験のあるコントを見せて欲しいな。 7月30日記 静かなお喋り 7月29日 このコーナーの表紙に戻る |