デカメロン21〜或いは、男性の好きなスポーツ外伝〜 2013年3月24日 CBGKシブゲキ!! ナイロン100℃公演、その千秋楽。 この劇団にしては小さめの劇場での公演。狭い舞台に30人近い役者が登場する。テーマは、ずばりセックス。 元映画館だった劇場という意味もあるのか、開演前には古〜い外国のポルノ映画らしきものが小さなスクリーンに映っている。音声は消されて、代わりにホンキートンクなピアノ演奏が流れている。いかにもおおらかでいて、ちょっぴり淫靡。テーマがテーマだけに適度に緊張をほぐし、かつ適度にこの世界に慣れてもらおうと言う配慮なのかもしれない。 こういうテーマにも関わらず女性客が多い。実際、私の両隣に座った人も女性。なんだかちょっと居心地が悪いのは、意識しすぎなのだろうか? いきなり女性たちの喘ぎ声から始まったときには、ギョッとなったが、そのあと笑いの世界に持っていく。客席では女性客の方が、終始あっけらかんと笑っていたのが印象的だった。 一応、ストーリーらしきものがないわけでもないが、それはあまり意味がなく、セックスに関する短い劇をコラージュ風に散りばめて見せるといった構成。いや、短い劇だけでなく、踊りがあったり、映画が流れたりする。 作りは結構ポップ。軽い乗りで作られているから、あまりいやらしさは感じない。かと思うと、かなりエロチックだったり。口に出すのをはばかられる言葉がポンポンと飛び出す。外国の艶笑噺芝居を目指しているのかというと、それでもない。かといって、ポツドールやブス会*のように正面切ってセックスを取り上げるわけでもない。あくまでケラリーノ・サンドロヴィッチ風の味付け。 しかも彼にしては短い芝居で、約2時間で終わってしまった。最後をどうやってまとめようか苦心したあとが見えるが、それもオチャラけておしまい。これでいいのかもね。あまり深くすると、重たい芝居になってしまう。そういうのは、ポツドールに期待しよう。 そういえば、ポツドール、そろそろ次回公演が発表になってもおかしくないのだけど、気になるなぁ。 3月25日記 静かなお喋り 3月24日 静かなお喋り このコーナーの表紙に戻る |