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客席放浪記

第19回談之助・唐沢の落語アカデミア

2017年5月19日
道楽亭

オープニングトーク 立川談之助、唐沢俊一
『授業中』 立川談之助、
〜仲入り〜
トーク『昭和の落語家、平成の落語家』

 二ヶ月に一度行われている会。2回ほど都合がつかずに来られなくて、今日は去年の11月以来、半年ぶりくらいに来ることができた。
 オープニングトークは、先日亡くなった三遊亭円歌のこと。『授業中』でテレビから売れ、一世風靡した歌奴時代。おかげで歌奴が出れば寄席は大入りになった。あのころの寄席は歌奴と三平という新作落語が支えていた。一方でこれでは普通の落語が消えてしまうということの危機感から、古典落語という名前が生まれたわけで、今の落語界は歌奴、三平がいたからこそのもの。円歌になってからは『授業中』を捨て、今度は『中沢家の人々』という、ほかの人では絶対にできない鉄板のネタを作る。落語界において、こんなに凄い存在ながら、その訃報はあまりにもマスコミの反応は少なすぎたのではないか。

 その代表作『授業中』を談之助が口演してくれた。談之助に言わせると、この噺は難しいそうだ。名作と言われながらほかに誰もやる人が現れないのは、この噺はいじりようがないとのこと。歌奴(円歌)その人の個性による噺であり、あのままやらないと面白くならないんだそうだ。それにしても久しぶりに聴いたが、この噺は面白い。

 仲入り後のトークは、平成になっってから落語家になった人は、それまでの落語家とどう違うかという話。平成の落語家を柳家喬太郎以降と定義して、髪型、着物といった外見のことから始めて、それまでの落語をどう変えてやっているかを分析してくれた。このトーク、例によって途切れることなく1時間半を超え、まだまだ続きそうなところでお時間。ほんと、いつまでも喋っていられる人たちだね〜。

5月20日記

静かなお喋り 5月19日

静かなお喋り

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