The Greatest Hits of Hyogen sawayaka 2014年9月25日 下北沢・駅前劇場 10周年を迎えた、池田鉄洋率いる演劇系コントユニット、表現さわやかの、いままでの傑作選を集めた公演。 この傑作選、開演前のマエセツからもう、過去のネタ『ココ・シャネル』を使っている。駅前劇場の狭い客席。前の席との空間はほとんどない。後から来た人が、座っている人の前を通過して自分の席に辿り着くだけでも非常に困難を強いられる。それをマエセツで詫びて、その協力する心が小劇場で芝居を観る楽しさだと、このマエセツコントで気持ちを和らげる。椅子も決して座り心地のよいものではないが、これがまた慣れてくると、劇場全体の一体感にもなるんだな。 最初のコントが、もう早くも、あの名作『パン祭り』なんで、スッと表現さわやかの世界に入っていけた。もう『きよしのズンドコ節』を耳にすると、表現さわやかの、このネタが頭に甦ってくるほど。それくらいインパクトがあって可笑しいネタ。ヤマ○キ○のパン祭りで、シールを集めたら、皿はいらないから、これやってくれたら絶対にパンを買ってシール集めるんだけど。アハハハ。 『富士スカウト(ボーイスカウト)』のネタは、例のツッコミタイム付。前二列の自由席の人だけ、出演者に紙屑を投げつけてもいいコーナー。一度、自由席でこれ、やってみたい。けっこう顔に当てたりしているけど、それにひるむことなく踊り続ける役者さんたちも偉い。フハハハハ。 いじられ役の、いけだしん。いつもの長井大というキャラクターのコーナーは、吹き替え役オーデション。男なのに『アナと雪の女王』エルサ役のオーデションに臨み、『ありのままで』を歌うというコント。この人が見たくて、毎回観に来ている人も多いだろう。私もそう。それと池田鉄洋の女装。 池田の女装は、どんどん女っぽくなってきている。『生理でしょ』のコントの女子学生には驚いた。まさに女の子になってる。一緒に女子学生をやる佐藤真弓より女の子っぽいってどういうこと? 『パティシエ』の男同志のキスは、最初、うわっと思ったけど、あれだけ繰り返されると可笑しさだけが残る。 『サー・モンド』での小池の弾けっぷりは以前観たときより過激になっているみたいだ。昔のネタは観ていないのもあるし、観たものでももう忘れてしまっていると思ったていたら、案外、脳味噌の奥の方に仕舞い込まれていて、「ああ、こんなのあったよな」と思い出したり。 『ミュージカル竜王の将棋』『ゾンビ吉○家』とか、こういうくだらないといえばくだらない、ばかばかしいといえばばかばかしいことにねこれだけ一生懸命になっている役者さんを見ているのは楽しい。 しかし人間の脳というのは、すごい記憶を貯えられるらしい。その脳を私ときたら、こういうガラクタみたいなもの(もちろん褒め言葉)ばかり貯め込んでいるんだろうな。どうしてもっと役に立ち知識が入ってないんだろう。ギャハハハハ。 9月26日記 静かなお喋り 9月25日 静かなお喋り このコーナーの表紙に戻る |