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客席放浪記

落語・講談・浪曲リレー
任侠 流れの豚次伝2


2017年6月18日
内幸町ホール

『ハイパーマン』 三遊亭あおもり
オープニングトーク

講談
『第4話 雨のベルサイユ』 神田鯉栄
落語
『第5話 天王寺代官切り』 三遊亭白鳥
〜仲入り〜
浪曲
『第6話 男旅牛太郎』 玉川太福 曲師・玉川みね子

 考えてみると、三遊亭白鳥の豚次シリーズって、ほとんど聴いてない。第3話はいろいろな形で白鳥以外の演者でも聴いたことがあるが、それ以外の噺ともなると、ほとんど聴いたことがなかった。
 第4話の『雨のベルサイユ』は、豚次の世界と『ベルばら』をドッキングさせるという仰天のウルトラC。と言っても、私は『ベルばら』ってまったく読んだことも見たことも無いから、よくわからない。それに白鳥流のギャグを詰め込んでいるという、もうこの一席を聴いただけでお腹いっぱいになってしまうという内容。
 第5話は、白鳥自身が口演。さすがに本人は喋り慣れていて、テンポもよく、ポンポンとスピーディに進む。私はこれも聴いたことなかったはず。大阪ネタを盛り込むあたりも巧みで、笑いの取り方も慣れたもの。噺としても、なかなかの盛り上がりをみせる回で、聴いていて楽しい。尺もほかのものより短いのか、30分怒涛のように喋ってお仲入り。
 第6話。もともと白鳥もこのシリーズは浪曲をイメージしていたらしく、浪曲にうまくハマる。第6話は、入船亭扇辰で聴いたことがあるが、扇辰はもともとのギャグを全部とっ外してしまって演ったものだから、なんだかやたらと重い噺になっていた。太福版はちゃんとギャグを残したらしく、それにおそらく自分なりの演出もかなり加えたと思われる。豚次がまったく出てこない回だが、豚次と牛太郎の運命はいかにというところで「お時間」。う〜ん、いかにも浪曲らしい切れ方だ。

6月19日記

静かなお喋り 6月18日

静かなお喋り

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