直線上に配置

客席放浪記

第426回花形演芸会

2014年11月29日
国立演芸場

 開口一番前座さんは林家つる子『のめる』。前座修業頑張ってね。

 鈴々舎馬るこ『東北の宿』。最終バスを逃して田舎の小さな旅館に泊まることになった男。しかしこの旅館、おじいさんとおばあさんのふたりしかいない。しかも最新式のサービスをどこか勘違いしている。朝食は和食と洋食のどちらにしますかと言うので、違いを訊いてみると、和食は鮭の塩焼きと、ほうれん草のお浸しと、ご飯に味噌汁、味付け海苔。洋食は鮭の塩焼きと、ほうれんそうのお浸しと、ご飯に味噌汁、スライスチーズ。味付け海苔かスライスチーズかで和食か洋食か変わってしまうって凄いね(笑)。

 桂吉坊『親子酒』なのだが、どうやら上方の『親子酒』は東京のものとは大きく違うようだ。東京の禁酒をした親子という設定はなく、それぞれペロペロになって帰ってくる親子の噺。それでいてサゲは同じ。上方らしいなと思うのは、酔っぱらっている人間がやたらと乗りツッコミをするあたり。大阪で生活するってことは、これが出来ないと大阪人として認められないのかね。

 カントリーズの漫才。東洋館では観ているが、国立演芸場では初めて。本人たちもここに上がるのは初めてらしい。栃木ネタと江戸川区ネタ。

 三遊亭萬橘はちょっと滑舌の悪いところがあり、江戸っ子の啖呵が見せ場になる『大工調べ』を選んだのはどんなものかと思ったのだが、確かに何を言っているのか聴き取りにくい。しかし不思議なもので、この何を言っているのかわからないところもある啖呵が、わからないだけに、むしろ面白い。不思議な個性を持った噺家さんだ。

 桃月庵白酒『松曳き』はもう15年くらい前から聴いているが、どんどん面白くなっている。粗忽と言うか、物忘れが激しい殿様が、もうビョーキ。「ひとつ、ざっくばらんに申し上げます」「何がザック・ジヤパンだ!」

 ストレート松浦のジャグリング。中国独楽、クラブ、コップ、そして踊る棒。

 「花形演芸会金賞五回という肩書は、よく感心されるんですが、金賞の上に大賞があるということは伏せてあります」とポカスカジャン。金賞を取ると、この会でトリが取れる。今日のネタ。『エキゾチック・ジャパン絵描きバージョン』『邦楽ロッキー』『北の国からアフリカン』『津軽ボサ』『お酌スキャット』『飛鳥涼のひょっこりひょうたん島』『笑点ベンチャーズ』『魚市場フラメンコ』。古くから演っているネタが多い。最後は歌『はい、どうも』。

11月30日記

静かなお喋り 11月29日

静かなお喋り

このコーナーの表紙に戻る

トップ アイコンふりだしに戻る
直線上に配置