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客席放浪記

オール阪神・巨人40周年記念公演
ふたりのW成人式 東京公演


2015年11月8日
銀座ブロッサム(中央会館)ホール

 まずはオープニングの漫才。オール阪神・巨人の、いまや名作といっていい『カラオケ』。巨人が、敏いとうとハッピー&ブルーの『よせばいいのに』を歌うのに、阪神が伴奏をつけるというネタ。割と昔からボーイズなんかでやっている、よくあるパターンのネタなのだが、オール阪神・巨人のはテンポがあるし、ときに客を裏切るパターンまで盛り込んであって、この人たちのは鉄板と言っていいところまできている。何回聞いても飽きないのはさすが。もうスタスーンダードですな。

 若手漫才から選ばれたのは、プラスマイナス。それというのも兼光のものまねのレパートリーにオール巨人があるかららしい。実際、よく似てるんだ。ネタはこれまたお得意の『高校野球』。

 トークコーナー。ゲストは明石家さんまとブラックマヨネーズの小杉竜一。半袖シャツに短パン姿というラフな格好の小杉が、ジャケットに蝶ネクタイのさんまに、こういったところに、その恰好は何だと突っ込まれる一幕もあって、トークが始まってしまうと、こういうのをやらせるとさんまは上手い。一気に主導権を握って、主に漫才ブーム前、70年代あたりの関西漫才界のことを喋りまくる。かなりアブナイ話も含まれていて、どこまでが本当なのか。全部が全部本当のことなのかどうか。それでもとにかく面白い。まだまだ話し足りないところで時間切れ。

 もうひとつ若手の漫才。チーモンチョーチュウで『鶴の恩返し』と『旗振りゲーム』。どちらも以前見たことがある。自信のネタらしい。

 ここで歌の得意な、オール巨人歌謡ショー。『天国への手紙』『あんじょうやりな2015』の二曲。CDの宣伝も忘れない、まさに歌手の乗り。そのあと今度は、オール阪神歌謡ショーが始まると見せて、お定まりのオチ。

 最後はオール阪神・巨人のちょっと長め漫才。お互いの家族のことを織り込んだ、芸歴の長いコンビならではの話題と、息の合ったやり取り。こういうのは若手にはできない世界だよなぁ。

 時間いっぱいになって終わろうとしたところで客席からアンコールの声。それで話の流れから始まってしまったのが、これも以前聞いたことのある『インキンタムシ』。面白いんだ、このネタ。

11月9日記

静かなお喋り 11月8日

静かなお喋り

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