星屑の町〜完結篇〜 2016年2月11日 本多劇場 1996年に第1作『星屑の町』が上演されて、歌謡コーラスグループ、山田修とハローナイツの物語も今回で7作目。リードヴォーカルの天野真吾(太平サブロー)は5作目、6作目が、太平サブローのスケジュールの都合だったのかお休み。キティ岩城(戸田恵子)がリードヴォーカルという形だった。今回は天野真吾も復帰。ツインヴォーカルでのハローナイツ。 前作『星屑の町〜新宿歌舞伎町篇』が2008年だったから、今回は8年ぶりということになる。この8年の間、ハローナイツもほぼ解散状態。そこに函館での仕事が入った。冬の函館に集まってくるハローナイツの面々。閉館したホールを使って一夜限りのステージ。リードヴォーカルの天野真吾は売れっ子で忙しいものの、コーラス隊の六人は、それぞれ今は別の仕事に就いている。それでもコーラスが忘れられなくて集まってきたのだ。 今現在、歌謡コーラスグループの現実はどうなっているのか知らない。地方へ行くとまだまだ仕事かあるのかもしれないが、ひょっとするとハローナイツのような運命を辿っているのかなぁ。 ハローナイツの面々は、まるで8年ぶりの同窓会のようにウキウキしている。たった5曲くらいのステージ。さらに主催者からの条件で、若い新人女性歌手に前座で一曲歌わせてくれという注文。ほかにもいろいろ訳アリのような仕事なのだが、メンバーもそれぞれ訳アリな人生を抱えている。三角関係、福島原発被爆、治らない女好きなど。それらが混然となって、リハーサル、そして本番へと流れていく。 太平サブローの復帰はうれしい。歌は上手いし、物真似は入るし、ラサール石井との漫才はあるし、この人が入るとやはり盛り上がる。歌と芝居だったら戸田恵子も負けていない。太平サブローとの掛け合い、モー娘。の新垣里沙とのツインヴォーカルもさすがの歌唱力。ラサール石井が裸を見せたり(これからライザップに通うマエフリ?)するのもご愛敬。 終盤に向かっての驚きの展開も、それぞれのピースがピタッとはまって大団円。カーテンコールでラサール石井から、完結篇と銘打たれたこの芝居だが、どうやらまた10年後に続編がありそうだと発表があった。そのためには、作者の水谷龍二も元気でいなければならないし、レギュラーメンバーも健在でなければならない。そしてそれが観たいなら私も健康でいなければ。 2月12日 静かなお喋り 2月11日 静かなお喋り このコーナーの表紙に戻る |