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客席放浪記

第九回コラアゲンはいごうまん・春風亭一之輔二人会

2017年11月20日
横浜にぎわい座

 年二回のこの会も今日で9回目。一之輔が「次回がいよいよ最終回」と冗談(だよね)を言えば、コラアゲンが詰め寄り、「十回というのは。(単に)節目ですから」と、その先もやりたがる。一之輔がからかっているだけなんだろうけれど、この呼吸がぴったり。
 コラアゲンが今年大腸癌宣告をされたという話に一之輔が話を向けると、癌研有明病院に入院したとき、用紙の名前の記入蘭の記入例に使われていた名前が変だったという話題を話し爆笑を取る。一方で一之輔は今年痛風になったとい話題。すると、お酒を飲めないコラアゲンは、自分はウイスキーボンボンでベロベロになってしまうと返す。息のあった二人のトーク、これが聞けるだけでも、まだまだいつまでもこの会が続いて行ってほしいと思う。

 コラアゲンはいごうまんは、十年ほど前に喰始の命令でインドへ二ヶ月間滞在したときの話『コラアゲンVSインド人』。カルカッタに着くなり怪しげなタクシー運転手との遭遇、タクシーに同乗させてもらった日本人を頼ってゲストハウスにチェックインできたものの置きざりにされたこと。マリファナを買おうとしてボラれたこと。そういった業者の撃退法をレクチャーしてくれた日本人のこと。大阪弁を話す土産物屋のこと。スラム街で体験したことなど、実に面白かった。この調子ならインドの話だけで、まだまだいくらでもありそう。第二弾がぜひとも聴きたいな〜。

 春風鯛一之輔は、笑いがほとんどない噺『心眼』
 一之輔にしては、あまり入れ事をしないでストレートに。それでも聴く者を引き込む力は凄い。
 この噺、梅喜の女房のお竹は最後のところにしか出てこないが、このお竹の声が実に優しくていい声だ。実際どうだかはわからないが、きっと美人でいい女性なんだろうなと感じさせるところが上手い。

11月24日

静かなお喋り 11月20日

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