池袋演芸場三月下席昼の部 2017年3月27日 開口一番前座さんは、先月ヨチヨチSWANで新作を聴かせてくれた三遊亭ぐんま。あの高校レスリング部の体験を新作落語にした噺、面白かった。今日は古典ということで『桃太郎』だったが、これがまた抜群の面白さ。型に囚われない自由な落語になっている。いや〜、ぐんま、面白い素質を持った人が白鳥の指導の下に出てきた感じ。前座修業頑張ってね。 『第2ボタン』 三遊亭ふう丈 卒業していく憧れの先輩の学生服の第2ボタンを巡る噺。まるで女性が書いたような噺になっているのが意外。 『バスドライバー』 夢月亭清磨 これ聴いたの12年ぶり。随分昔からかけているネタ。ネットを見ると、けっこう今でも頻繁にかけてるのね。 『続・定年ホスト』 三遊亭彩大 ホスト・シリーズの一本。いろいろ聴いているけれど、『定年ホスト』は、この続の方しか聴いていない。前の噺、聴きたいな〜。 のだゆき。リコーダー芸は、この人くらいしかやってないだろう。鍵盤ハーモニカのデコ弾きは、めおと楽団ジキジキと被る。そのデコ弾き、『パリの空の下』、いいね〜。『茶摘み』はもっと自信もってやればいいのに〜。 三遊亭わん丈。演目はわからないが、幼馴染のアッちゃんの噺。どうやら実話らしい。アッちゃんがとても変わった人物だったというエピソードの積み重ねがあったあと、ある時を境に、アッちゃんが急に余所余所しい態度を取り始める。その真相とは。ちょっと感動的なラストだった。 『一文笛』 林家正雀 今では多くの人が演じるようになって、今や古典の風格が出てきた噺。しかしこれも実は新作。 『同棲したい』 柳家喬太郎 3〜4回聴いてると思うけれど、やはり面白いなぁ。ベルボトムのジーンズ、私も昔穿いてたな〜。白いギターを背中に背負ってる→「キカイダーみたい!」。これわかる人、あまりいないんじゃないの? 『幽霊蕎麦』 三遊亭吉窓 去年、やはり池袋の新作まつりで、林家時蔵で聴いている。 ダーク広和のマジック。紐切り、DVDケース、ピックポケット。 『按摩の夢』 三遊亭世之介 2005年の落語協会新作落語台本優秀作。なかなかトリッキーな構成。 3月28日記 静かなお喋り 3月27日 静かなお喋り このコーナーの表紙に戻る |