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客席放浪記

わりかし頑張れ! 古今亭今輔ひとり会

2017年7月23日
神保町・らくごカフェ

 一年四ヶ月ぶりの古今亭今輔独演会。
 ネタ下し新作一席、ほぼネタ下し新作二席。計三席。

 一席目は『宇宙修学旅行』。火星に日帰り修学旅行に出かけた中学生。未来の話なのだが出てくる中学生は全員昭和のまんま。オヤツは500円までだとか、『平凡』と『明星』の歌謡曲歌詞冊子持参とか、火星に行っても、ペナントや木刀を売っている土産物屋はないかと探したり。果ては他校の生徒(宇宙人)に喧嘩売ったり。ケタケタ笑えて、これは寄席でも受けそう。

 二席目は『さすらいのピン芸人』。本人によるとこれは『魁傑ズバット』という変身ヒーローもののパロディなんだそうだ。しかし私は残念ながらこのテレビドラマをまったく知らない。若手漫才コンビが解散して片方がピンでやっていく噺に、なにやら悪の組織が絡んでくる。元ネタを知っていればもっと楽しめただろう。私としては漫才コンビのその後というテーマだけの方がわかりやすかったかもなぁ。

 三席目。こちらは完全なネタ下し。『モルグ街の殺人、まことに恐ろしきは』
 エドガー・ア・ランポーの『モルグ街の殺人』新解釈。有名なトリックだが、それを今輔なりに別の犯人像に持って行った、いわばこれもパロディ。今輔得意の歴史から解釈した歴史ミステリでもある。これは今輔らしい落語だな〜。現場にネコも入り込んだというのがなんとも可笑しい。

7月24日記

静かなお喋り 7月23日


静かなお喋り

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